ホワイトアンブレラVSシルバーアンブレラ ~後編~

さて、今回は前回の「ホワイトアンブレラVSシルバーアンブレラ」の後編です。

前回はシルバーアンブレラの特徴について説明し、その中で「光量落ち」に触れました。それでこの「光量落ち」というのはどういうものかと言いますと:

これまた言葉で伝えるのが難しいのですが、ホワイトほど光が遠くに届かないと言いますか、広がらないと言いますか、見たまんまです・・・・(説明として完全に成立していないですが(T_T))。

なので、使うときは被写体に当てる角度や位置に気をつけないとなりません(これは慣れてしまえば問題無いレベル)。

それで使い分けについては撮影意図や被写体をどう見せるかなど、他の機材同様あくまで自分の好みやクライアントの希望で使い分けます。ここに正解はありません。

最近のトレンドとしては高級ファッションを紹介しているような雑誌では、シルバーアンブレラやオパライトが使われてるように思いますし、10代、20代向けの雑誌ではホワイト、もしくは自然光が多いかな?という気がします。

さて、ここで「応用例」と言いますか、シルバーアンブレラと同様の効果が得られる機材を紹介します。

・・・ソフトボックスです。それでお持ちの方はご存じですが、こちらは内面が「シルバー」です。

要するに、照射面に取り付けるディフューザーを外せば「シルバーアンブレラ代わり」になります。特にこちらはソフトボックスなのでアンブレラよりも指向性があり、光がどこ飛んでいくか分からないというリスクは低いです。

今回は「オクタゴンタイプ」で試しました。

ソフトボックスなので光の回り方がアンブレラよりもまとまり感がありますが、被写体のコントラストや色味はよく似ています。また、影の付き方も似ています。

シルバーアンブレラが無くても、「似たような効果」はソフトボックスでも表現可能ということです。

(まとめ)

・シルバーアンブレラは光量落ちするのでセッティングの際には注意が必要。

・シルバーアンブレラと同じ効果を狙うならソフトボックスでも代用可能。

ひとまずこんなところでしょうか。シルバーアンブレラに関して二回に分けて説明してみましたが、これ以上詳しい説明の仕方も思いつかず、やはり慣れとか経験を積んで「感覚的に体得する」ってのが一番スマートな気がします。

(余談)

よく歯医者さんに行くと当てられる照明ありますよね?あれは「無影灯」と言って手術用の照明です。直接光を当てずにリフレクターに当ててから患者さんに当てられてますが、あの内側って「シルバー」なのは皆さん気付いてましたか?なぜシルバーかというと、今回解説したシルバーアンブレラと同じ理屈です。

「無影灯」と言っても実際には影が付くようですが、被写体のサイズに合わせた光源なので小さいですが、反射面は乱反射させれるよう工夫されています。

いずれにせよ原理原則は写真に限らずいろんな分野でも使われているってことです。

【ワークショップのご案内】

18日に予定していた平日ワークショップは申込者未達のため中止にしました(T_T)

あと、来週末は通常のワークショップを予定していますが、どうも連休の多い月は申込みが渋いです。

こちらは引き続き募集しますが、ちょっと今月は何かといつもとは調子が違うようですな。

 

 

 

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