UNPLUGGED STUDIOスタイル ~後編~

さて、前回はカメラバッグの中身を紹介しました。今回はライトスタンドバッグの中身です。

スタンドバッグの中身は定番というか決め事はなく、その時々の撮る内容で変えています。ライトスタンドが一本だけの時もありますし、今回は屋内での撮影なのでコンパクトライトスタンドを持ったり、この辺は臨機応変です。アンブレラのサイズもケースバイケース。このときはソフトボックスを念のため持参した程度。

●ライトスタンドバッグ

ライトスタンドバッグはManfrotto MB LBAG90を使っています。

ただ、これは「マンフロットが良い」ということではなく、選択肢が無いのです。新宿の某量販店に行っても、さほど種類もないのです。すると最後に残った選択肢がこれだった、というだけです・・・・。「これ格好いいですね!」とか言われますが、格好が良いから使いやすいというものでもないのです。格好の良い物というのは不便なことが多いものです。

持ち歩く機材としてはこんなところです。これだけあればどこでもスタジオライティングができるわけですよ。そんなたいそうな機材を抱えて歩く必要性は無いと思います。また、今の日本人総カメラマン時代において、ビジネスで写真を撮ると言うことはあらゆる面での効率性を高める必要が出てきます。趣味じゃないのでこの辺はシビアです。

●セッティングの例

それで具体的にセッティング例を紹介します。

撮影場所は梅田(大阪)のエスカイヤクラブのボールルームでしたが、内装が重厚な感じでありながら、壁には若干光沢があったり、背景として使うには壁の前に物があったり、鏡があったりして使えません。それで背景はプロジェクター用のスクリーンを使うことにしました。

さらにスクリーンを使って背景を白バック飛ばしにします。ちなみにただの白背景として使いたいときはストロボのスイッチをオフにします。メインはアンブレラを手前に設置します。こんな感じです↓

セッティング時間は3分程度でしょうか。クリップオンストロボを使っているので電源コンセントを探す必要もありません。ちなみに撮影人数は10名ほどの参加者でしたがセッティングから撮影完了まで20分くらいだったように思います。講演終了後、談笑しながらお酒なんぞを頂きながら「じゃあ、そろそろ」という号令がかかり、そっから用意してます。宴会の最中に撮るのですからサクッと撮らないとなりません。

また、facebookのプロフィール写真にも使うということでしたのでそれぞれ微妙にライティングを変えたり、ポージングやアングルも変えています。要するに全員が同じライティングやアングルだとみんな同じテイストの写真になるのでそれは避ける必要があったというわけです。

スペース的に制約がありましたが(このときはスクリーン手前のテーブルが邪魔でした)、バストアップくらいのプロフィール写真なら問題なく撮れます。

他にも細かなテクニックがありますが、それはまたの機会に。

一応、作例を一つ(掲載許諾済み)。

どこでも撮れるもんです。

(まとめ)

・何の機材を使うかは撮影環境や依頼内容で決める。可能な限り現場で迷うことがないようにする。

・ライティングの原理原則を理解してしまえば臨機応変に対応できる。

・撮影環境は依頼されていた内容と「違う」ことが多い、というか「違う」と思ったほうが良い。

ご参考まで。

 

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