オフカメラストロボの種類を知る! ~中編~
さて、前回はオフカメラストロボの「光学方式」について説明しました。
今回はその続き、コードタイプからです。
●コードタイプ
コードタイプには2種類あって;
・オフカメラシューコード
・シンクロケーブル
です。それでは早速始めます。
・その1:オフカメラシューコード
オフカメラシューコード(※1)というのはこういう奴です;
要するにメーカー純正や自動調光対応のクリップオンストロボをケーブルで接続することで、カメラのホットシューに接続しているときと同じように使えるようにするものです。むろん、メリットは自動調光やハイスピードシンクロに対応できことです。
一方、デメリットはケーブルの長さによる制限がある点です。
(※1)こうした自動調光対応のケーブルをキャノンは「オフカメラシューコード」と言っており、ニコンは「TTL調光コード」と言っています。それぞれ純正のスピードライトを制御する点において同じです。
・その2:シンクロケーブル
これはカメラのシンクロ端子とストロボ側のシンクロ端子を専用のケーブルで繋ぐ方式です。
ただ、現在クリップオンストロボにシンクロケーブル用の端子が付いている製品は無いんじゃないかと思います。しかし、スタジオ撮影で使う大型ストロボでは今もシンクロケーブルで繋いで撮影しているカメラマンは多いと思います。
そこで「カメラ側にシンクロ端子が無い場合」はどうするか?そういった場合はホットシューに取り付けるアダプターが売られているのでそれを利用します。
なお、カメラ側に接続する端子は共通規格なのですが、ストロボ側に付ける端子で前述したPE-20Sのように直接接続する場合はメーカーの独自規格の場合があるので注意が必要です。ただ、スタジオで使うようなジェネレータータイプのストロボや、モノブロックストロボの場合は3.5mm径のミニプラグや6.3mmのフォーンプラグの場合がほとんどです。
それでシンクロケーブルで繋ぐやり方は、持っている機材や撮影意図で工夫します。「これが正解」ということはありませんので好みや予算で柔軟に。
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正直なところ予想以上に説明が長くなり、当初は1回で完了予定でしたが実際に説明をしてみると2回どころか3回目に突入してしまいます。
次回はオフカメラストロボの主流「電波方式」について説明します。
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