コラム:機材の選び方考察
今回は「機材の選び方」について考えてみます。「どの機材を使うのが良いですか?」という質問を頂くこともあり、一度私見ながら整理しておこうということです。
まぁ、「考えてみます」と言っているのはそこに正解があるわけでもなく、あくまで私見なので「考察」としている訳です。
さて、一番多いのは「最初に買うならどの機材が良いですか?」という質問です。
●最初に買うなら「43インチ」のホワイトアンブレラ
オフカメラストロボでライティングをやってみたくとも、最初に何を買って良いか分からない方に聞かれた場合、最初は「43インチのホワイトアンブレラ」を勧めています。
なぜ33インチではなく43インチかというと「大は小を兼ねる」んですよ。以前、当ブログでも紹介しましたが;
43インチだと33インチの代用は可能でも、その逆は無理です。
また、43インチくらいのサイズがあれば、ポートレートでも商品撮影でもとりあえず使えるサイズだと思います。一方、それ以上のサイズだと用途が限定されると言いますか、汎用性に乏しくなるのと取り回しがいささか面倒だからです。
ただ、43インチのアンブレラが万能かと言えばそうではなく、メリットデメリットはあります。
●メリット
・手軽(アンブレラは全般的に手軽)
・大きな光源、小さな光源の両方が作れる
・リーズナブル
●デメリット
・43インチ(直径約106cm)は決して小さくなく、撮影場所の制限を受けることもある。
・アンブレラ全般に言えますが、屋外で使うと風の影響をまともに受けやすい。
質問される方は「万能な機材」を求めて質問されるのですが、「万能な機材なんて無い」というのが私の答えです。ただ、コンバーチブルアンブレラならトランスルーセントにも使えるので比較的汎用性は高いとは思います。トランスルーセントとして実際に使うか使わないかは別として、そういう使い方もできる、というのは持ち歩くときに安心ではあります。
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さて、「最初に買うなら」ということで43インチのアンブレラを紹介しましたが、機材を選ぶ上で「自分自身の基準」が必要。これは以前説明した「マニュアル撮影」とも同じです。
ライティングの機材選びに関しても全く同じことが言えます。要するに「何も基準が無いのに何も決められない」わけですな。
なので、最初に43インチのアンブレラを壊れるくらいまで使い、そうしている間にいろいろライティングの課題を見つけ、自分の欲しいライティングができる機材を買う、というのが一つのセオリーかとは思います。
すなわち、とにかく一つ「得意技」を身に付け、そこを基点にライティング機材を選べば良いのです。
(まとめ)
・特に拘りが無ければ43インチのホワイトアンブレラで始めてみる。
・最初に自分なりに基準となるライティングを徹底的にマスターする。
・いつも書いてますが、撮りたいイメージを固めないと何も始まらない。
こんなところでしょうか。あと、「何でもかんでも買えば良いってもんではない。」、ということ。基準を持たずにただ機材ばかりを買ってもそれは単に迷う原因にしかなりません。それで最悪なのは「買ってその気になること」です。
もっと言ってしまえば今、持っている機材をもっと使い込んだ方が良い、ということでもあります。
なお、機材を買うときは「エンジョイカメラ.jp」で買うように♪
(※念のため書きますが、このブログはエンジョイカメラの収益で運営されてるってのは皆さんご存じですよね?w)
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