応用:白バック飛ばしで商品撮影
今回は白バック飛ばしの応用として「商品撮影」の例のご紹介です。
「白バック飛ばし」というのは覚えてしまうと簡単で、いろいろと活用の幅も広く便利です。フォトショップで切り抜くにしても、範囲選択がしやすく、グリーンバックで撮る方法もありますが、商品撮影の場合「色写り」する場合もあり、それは面倒なので私の場合は白バック飛ばしで撮っています。
それで今回はエンジョイカメラで売っているSB-090というソフトボックスを被写体に撮りました。
使用したのはスピードライト2つだけです。先に言ってしまうとセットするのに1分もかかりません。ラジオスレーブも1セットで二つのストロボ発光させています。
それでポイントはメイン(写真手前のスピードライト)の光源をスタジオの梁(はり)にバウンスさせていることです。これはアンブラすらセットするのが面倒だったという私の面倒くさがりな性格が反映されています(笑)ライティングだからといってわざわざ機材を使わなくても原理原則を押さえておけばいかなるシチュエーションでも撮れます。
あとは白バック飛ばし用に被写体の下にスピードライトを置いただけです。しかもこちらのスピードライトにはラジオスレーブ付けていません。これは以前、オフカメラストロボを解説したときに触れた光学スレーブ(ストロボ光にシンクロさせる)をさせているのでラジオスレーブは一つでいいのです。屋外なら難しいですが屋内なら問題ありません。
それで撮るとこうなります。
ちなみにソフトボックスの下の部分のライトスタンドまで白く飛んでいますが、この場合はこういう細かいことは気にしません。ここまで撮れたらあとは必要な部分をトリミングして使います。
簡単でしょ?
(まとめ)
・白バック飛ばしに厳密なルールがあるわけではなく、やり方はいろいろある。
・最初に欲しいイメージ、どういう使い方をするかを決めてからライティングを決める。撮影後の後処理の手間などここで決まる。
・ラジオスレーブもストロボと同じ数が必要というわけではない。
・原理原則をきっちり理解しておけばライティングのバリエーションは無限。
こんなところでしょうか。
ちなみにこの程度のテクニックはワークショップを受講した方は全員できるようになって帰っていただいています。と言いますか、当事務所ワークショップは「原理原則を徹底する」のです。
ちなみに↑のライティングはけっこうレベル高いです。ただし、使っているのはスピードライト「一本」です。原理原則の重要性がよく分かるライティングです。
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