アンブレラホルダーってなに?
ストロボ(クリップオンストロボね)を使うときに使う機材に「アンブレラホルダー」という機材があります。
何に使うかというとストロボを固定して、いろいろなライティング機材をセットするモノです・・・と言ってもピンと来ませんよねぇ。仕方ないです。使い方知っている人は恐らくそんなに多くないと思います。
中央部分にアンブレラを挿す穴が空いている見慣れない形の機材です。
使い方はこういう具合に使います;
写真ではストロボとアンブレラホルダーの間に「ラジオスレーブ」が挟まっていますが、ひとまず「ストロボをオフカメラ(ストロボを離して使う使い方)で使うときに使う機材ら・し・い」と理解しておけばいいです。
なぜ「ら・し・い」と言っているかというと、そこに「正解は無い」からです。いろいろな状況があると思いますが、オフカメラで利用するならコレ↓でもいいんです。
ストロボ買ったら(※製品次第ですが)付いてくる奴です。裏側にはねじ穴があるので三脚でも使えます。それに極端なことを言ってしまえば「手持ち」でも良いのです。あと、アンブレラを挿す穴が空いていますが「絶対何か付けないとダメ」というわけでもないです。
それで説明するのはやぶさかではないのですが、この機材の弱点と言いますか、撮影機材全般にありがちな「名称が定かではない」のです。英語では「Swivel」と言いますが、意味が「回り継ぎ手、自在軸受け」らしいのですがこれもピンと来ないですよねぇ。なので私は「アンブレラホルダー」と呼んでいます。
まぁ、いずれにせよどういう呼び方だろうが、使い方だろうが、アンブレラホルダーがあったほうが便利なのは確かです。
それでどういう種類があってどういう特徴があるのか、私が普段使っているものだけですが簡単に紹介したいと思います。
●H型 その1
このタイプは上級者向けなのかな?と思います。世界で流通しているこのタイプのアンブレラホルダーの材質「鉄(おそらく)」です。作りもガッチリしている上に「重い」のです。ただ、剛性、強度共に抜群です。
また、お値段も少々高く、個人的には重いのとがさばるのがデメリットだと思います。
●H型 その2
なぜ「H型 その2」かというと正直なところこれまた正式な名称よく分からないのです・・・。いろいろな会社が同様の製品を販売しているのですが、商品名も「H型」という以外すべてバラバラでして、けっこう調べたのですがよく分からないのです。
それでこのタイプの特徴は本体がアルミで「H型 その1」ほどガッチリ感は無いですが、触った感じの感触や剛性、強度共に納得のいくものです。また、ストロボの取り付け部分はネジ山(三脚と同じ規格)があるのでコールドシューを使う使い方以外の使い方もできるのでラジオスレーブで三脚用のねじ穴付きのものでもガッチリ固定できます。
●B型
「B型」という名称もどうなのか疑問ですが、調べた限りこの呼称しか無いようです。実のところアンブレラホルダーって思いの外種類がありまして、前述したもの意外に「D型」とか「P型」と呼ばれているものもあります。
さて、それでこのB型は本体は「樹脂製」ですがストロボ装着部分はアルミです。重量も他のアンブレラホルダーよりも軽いのが特徴です。40インチ(直径80cm強)以上のサイズのアンブレラ使わない限り問題なく使えます。
●トリプルブラケット
あと、特殊な例ですが、ストロボ3台付けられるものもあります。
「3つなんて誰が使うんだ?」という疑問もあろうかと思いますが、若干特殊なケースですが使う場合があります。ここで説明すると長くなるので割愛してしまいますが、意外と用途はある、くらいで知っておけばひとまず良いと思います。
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だいたい以上のようなところでしょうか。そこで最初に買うならどれを買えばいいか?となると正直「これが絶対良い」というのは無いのです。それぞれ一長一短あるので好みというか、デザインの好き嫌いや予算で良いと思います。あとはどういう機材を使うかで使い勝手が変わるのでそういう視点で選んでも良いでしょう。
また、アンブレラホルダーはライトスタンドに付けて使うのが一般的ですが、三脚取り付け用のダボが付いている製品も多いので、それを使えば普通の三脚でも使えます。
●脱落防止策
それで室内で使っているときはあまり起こらないですが、屋外で使っているとストロボが脱落することがあります。
止めている部分とストロボの部分がお互い堅い材質同士(鉄やアルミ)だと使っている間に少しでもゆるむと滑り落ちてしまうのです。高価なストロボを付けて使うので落として壊してしまってはシャレになりません。そこで脱落防止策を「B型」を使って紹介します。
特に難しいことではないのですが、コールドシュー(ストロボを付ける部分)にビニールテープなどを貼って摩擦係数を増やしてやれば良いのです。
たいていの製品は上の写真↑のようにコールドシューの締め付けネジを外せばバラせる製品がほとんどなので作業自体は数分で終わります。バラしたらストロボやラジオスレーブが触れる部分にビニールテープを貼るだけです。
↑こんな感じですね。たいして難しい作業ではありません。不安であれば二枚重ね、三枚重ねと重ねればバッチリです。
他の種類のアンブレラホルダーも同様にビニールテープなどで「滑り止め」を付けておくと安心です。落として壊したらシャレになりません。
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それで日本のストロボメーカーってカタログに「オフカメラで使いましょう!」と提唱している割にこういうこと教えていないんですよね。ストロボ作ってても「周辺機材」を作っていないからだと思うんですがそれだと知らない人にとっては「???」となると思いますが、まぁ、「ストロボメーカー」なので仕方ないですけどね。
ひとまず説明としては上手く伝えるのが難しい内容でしたが、とりあえず「アンブレラホルダー」とは何のためにあるのか?がザックリ理解できればOKです。
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