ストロボ撮影のための「スピードライト」 ~応用編~
今回はスピードライトの「基礎編」に続き応用編です。応用編というよりもどちらかというと小技というかテクニックですね。
実際にスピードライトをオフカメラで使う上で知っておいて損はない、そんな感じです。
■「縦」に使う。
スピードライトは光の形が長方形で、この特性を活かすために「縦」に使う場合があります。
被写体が人物だったりする場合によく使います。こうすることで光の効率を上げ、被写体に光が当たるようになります。
また、縦に使う以外に「手に持って使う」という使い方も普通にやります。
■オーバーヒート対策
昨今のスピードライトは光量の増大に伴い、オーバーヒート防止機能が搭載されている製品が多いです。
ただし、スピードライトはその構造上冷却能力が弱く、これが大型ストロボとの違いの一つです。使用状況や気温など、条件によりますが、フルパワーで20~30回連続発光させるとオーバーヒート防止機能が作動することが多いように思います(私の経験則)。オーバーヒート防止機能が作動しても数分で再び使えるようになりますが、ただ撮影リズムが崩れたり、撮影現場で「冷や汗」をかく原因にもなり、精神衛生上よろしくないので以下の対策をすることがあります。
・フルパワー発光をなるべく避ける。
フルパワーをなるべく避けることです。ちなみに「使うな」ということではなく撮影環境や撮影イメージにもよりますが、最初からフルパワーで使うことを想定せず、1/4や1/8くらいの出力で試し、なるべくならフルパワーを避けるように使うということです。
・電池を交換する。
オーバーヒート防止機能が作動し、ストロボが発光しなくなったら一度電池を交換するテクニックは使える場合が多いです。オーバーヒート寸前まで使われている電池の発熱量は尋常ではなく(驚くほど熱い)、これがスピードライト内部の温度を上げているためで、一旦電池を交換してしまうことで温度を下げます。
■リサイクルタイム(発光可能になるまでの時間)
ストロボ全般に共通しますが一度内部に電力を貯めてそれを一気に発光させています。ただし、スピードライトの電源はあくまで「乾電池」ですので容量が消費されるにつれてリサイクルタイムは長くなります。これも大型ストロボとの違いです。
「オーバーヒート対策」でも書きましたが、発光させる光量を大きくすればするほどリサイクルタイムが長くなるのでこの点は注意し、リサイクルタイムが長くなってきたと感じたら電池を交換してしまいます。また、出力を弱く設定する(リサイクルタイムを短縮する)ことで撮影テンポを上げる使い方もあります。
■モデリングライトが無い。
スピードライトの弱点ですがモデリングライトがありません。実はモデリングライトがないとオートフォーカスでピントを合わせづらく、これが侮れない。夜間の屋外や暗めの屋内でピントが合わなくてイライラすることがちょくちょくあります。
そこでLEDタイプの懐中電灯(100ルーメン以上)を用意します。撮影環境にもよりますが、夜の屋外では必須です。
直接被写体に当てて(※人物撮影のときは眩しいので注意しましょう)ピント合わせしても構いませんし、ソフトボックスのシャフト部分にくくりつけてモデリングライト代わりに使ったりします。
蛇足ですが、夜の撮影の場合、パワーのあるLEDライトと100円ショップで売られているような安価なLEDライトと2つくらい用意しておくと便利です。
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ひとまず、「基礎編」と「応用編」の二回に分けて説明しましたがスピードライト(クリップオンストロボ)に関してはこれくらい知っておけば十分だと思います。
(まとめ)
・スピードライト(クリップオンストロボ)の長所と短所を理解する。
他にもいろいろなテクニックはありますがまたいずれ。
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