道具じゃないとは思いますが・・・。
私の写真を見た方からよく言われる、と言いますか、99.999%聞かれるのが;
「カメラは何を使っていますか?」
で、その次に聞かれるのが;
「レンズは何を使っていますか?」
この2つ。これはもうフォーマットがあるかのように聞かれますw
それで私もこの辺聞かれるのは慣れっこなので懇切丁寧にお教えすることにしています(というか「しました」)。
最近撮影のお仕事してないながらもたまにお金貰って撮っているわけで、一般の方が見て「自分でも撮れる!」と思える写真しか撮ってないんだなー、と聞かれる度に反省するわけですよ、私なりに。「プロの条件」の一つとして「真似できない」と思わせて初めて価値があるわけで、そうじゃなかったら趣味で撮ってろ、ということになります。
ええ、日々精進です。
それでちゃんと使っているカメラやレンズについてお答えすると;
「ああ、やっぱり。○○は良いですか?」(※○○はカメラだったりレンズだったりです)
という会話の流れになります。こういうことを聞く方たちに悪意はないことは承知しておりますし、まぁ、前述しましたが私の技量不足であることを逆ギレしても仕方ありませんのでね。いずれにせよ私の写真に対して何かしら反応頂いた結果から出てきた質問ということでポジティブに解釈することにしています。
ちなみに言っておきますと、私はカメラとかレンズに全然詳しくありません。必要に応じて調べたり購入しますが、新機種が出たからと言って騒ぐこともしないし、買ってもレビューなんてしません。むしろカメラやレンズ談義は「嫌い」なほうなのでね。新機種なんて出たら旧機種が欲しくなるようなタイプです(だってそっちのほうが安いから)。
さて、話が逸れましたが戻します。
前述したような質問をされる方の中に時々ですが私と同じカメラやレンズを買う方がいらっしゃる。
それで数ヶ月経ったあたりでまた再会したときに次は100%の確率で;
「どうやって撮るんですか!?」
と聞かれます。
はーい、やっと「何か」に気付いて頂いたようです(笑)
気付いて貰うために数ヶ月を要してますけどね。
「写真」なんて撮る人が自由に楽しめば良いと思っているんですが、あまり道具というかガジェットに囚われるのは良くないと思います。某価格比較サイトの書き込みとか見ていても「プロではない人たちの書き込み」が多数でしかもどれも「的外れ」なんですね。それでそういうところでうんちく語っている方たちの写真って申し訳ないが「?」なんです(※個人の主観ですよ)。
具体的に何が「?」かというと使っているカメラとかレンズの金額って私でも引いてしまうような機材を使っているんですが、「その割に・・・」みたいな写真が多い。別にその機材じゃなくても・・・、みたいな。個人で楽しんで、個人の責任の範囲で書き込んでいることにとやかく言うつもりはないけども、ただ、ああいう情報を鵜呑みにしてしまうのは良くない(※ガジェット好きなら別ですよ)。
写真の質と機材の価格が比例することに関して否定はしないのだけど、あまり道具に囚われるのは良くない。いささかストイックなことを言ってしまえば撮るのはあくまで「人」であってカメラが勝手に撮っているわけじゃないのです。
なので私がいつも「撮り方」を聞かれたら;
・まず今持っているカメラとレンズでゴリゴリ撮る。
・買ったばかりならまずは1,000枚撮ってみる。
この2点。だいたい1,000枚くらい撮ったあたりから自分の「内面」が見えてきたり、撮りたいイメージが具体的になってくる。それでも足りなければさらに撮ること。とにかく「数=量」を意識すること。漠然と撮る1,000枚と、量を意識して撮る1,000枚は絶対に違うんです。
そして使っているカメラやレンズに限界を感じたら、撮りたいイメージが具体的になったら購入を検討すればいい。
漠然と欲しいという理由で買っても同じことを繰り返すだけですよ。
※繰り返しになりますがガジェット好きを否定していませんよ。楽しみ方は人それぞれなので。
facebook comments: