ソフトボックスの照射位置考察 ~前編~
今回は「ソフトボックスの照射位置」についてです。
ソフトボックスはアンブレラと違い、ちょっと高級なイメージのあるライティング機材であり、またアンブレラとは違って光に「指向性」があったり、グリッド付けることができたり「拡張性」があるのが特徴です。また、ディフューザー越しに面光源が作れるので「疑似窓」としても使われます。
そこで今回は応用例と言いますか、大胆に「前からではなく横から当てる」とどうなるかをご紹介します。
今回試したのは以下の4パターン;
被写体の真横一列です。けっこう基本的というか単純なことですが、これだけで「影の付き方」が変わるのと、一つしかない機材でもバリエーションを作る方法として覚えておくと良いです。
では早速;
●Aのパターン
ほぼ真後ろです。被写体の背面にうっすら光が当たる程度。
影付きが云々というよりはリムライトに近い光の塩梅です。
●Bのパターン
こちらは「真横」です。
モデルがぬいぐるみなので実際の人物撮影の質感を表現できていませんが、かおの中央から右側に影が付いています。影を強調し、陰影をはっきりさせたい、ちょっとハードなイメージで撮る場合なんかに使えそうです。
●Cのパターン
こちらは被写体よりも手前に設置しているパターンです。被写体にあたり光量自体はこの前の2つよりも少ないですが、表面の影付きが柔らかいです。
さて、ここでBとCの比較をしてみます。
どうでしょうか?違いがわかりますでしょうか?ついでに書いてしまうとここで見るべきポイントは;
・被写体の影付き
・背景の色(光の当たり具合)
です。
まず、被写体の影付きについてですが、「C」のように被写体の「表面を狙う方法」というのはsurfacingとか言って、ライティングテクニックとして存在しています。要するに被写体の表面に光を回り込ませるテクニックでこの効果の強弱は照射面積に依存します。
次に背景の色ですがCは背景よりも離れているのでグレー(すなわち光量落ち)になっています。ここのポイントは白背景をグレーっぽく見せたければ背景から離してやるということです。
そして最後に;
●Dのパターン
被写体から完全に離れた位置にソフトボックス置いてます。
4つのパターンの中で一番被写体に光が当たっていない(光量が少ない)わけですが、「光の周り具合」ではCよりも回っています。
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こうしてみるとソフトボックス一つでも、設置位置によってバリエーションを増やすことができるというわけです。
(まとめ)
・ソフトボックス一つでバリエーションを増やすことはできる。
・アンブレラも同様に位置を変えることでバリエーションを作れるが、光の指向性に関してはソフトボックスの方が上。
・背景に回る光量をコントロールすることもライティングテクニックの一つ。
ひとまずこんなところで。
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