透明なモノを白バック飛ばしで輪郭残しつつ撮る(タイトル長っ!)

前回の更新からいささか空いてしまいました。年内ちょっとバタバタしそうなので更新頻度が落ちるかも知れませんがご容赦ください。もう今年も残すところあと二ヶ月なんですよね・・・(しんみり)。

さて、今回のお題は今までいろいろと透明な物を撮るテクニックについて解説してきました。

(参考:過去のお題)

ライティングの写り込み考察

透明な物を白バック飛ばしで撮る。

それで今回は透明な物を白バック飛ばしで撮りつつ、輪郭を残すというちょっとトリッキーな撮り方です。それでときどきこうした絵柄付きのグラスがあると思いますが、こうしたグラスの絵柄を残したいし、背景を白く飛ばしたい、そんなことがあると思います(※撮影意図や撮る人の好みによるところではありますが・・・)。

ただ、こうした透明なものを白バック飛ばしで撮るとたいていこうなります。

これはかなり極端に撮っていますがグラスの輪郭が飛んでいます。グラス底部は残っていますが本体部分は白く飛んでしまっています。

さて、これをどうするか?

一つのやり方として、グラスの周辺を囲ってやれば良いのです。要するに飛んでいる部分に光が回らないようにするのです。ようするにこういうことです。

撮影光景としてはこんな感じ。

実際に撮るときは両サイドのボードの位置は何回か試し撮りしてほどよい位置を見つけます。ちなみに私の経験ではこの位置が一発で決まるってことはなかなか無いと思います。

それでこのセッティングで撮影するとこうなります。

これだとグラスの上部が白飛びしてしまって輪郭が残らず不格好です。なのでこの場合はさらにグラス上部も両サイドのボードと同様に光が回らないようにします。

要するにこういうことです。

それでこのセッティングで撮るとこういう感じで撮れます。

あとはこれを必要な部分だけトリミングしてPhotoshopでモニョモニョ加工すれば、こういう写真になるわけです。

ちなみにこの写真の写り込みはPhotoshopで足してます。

けっこう手間がかかると言えばかかりますが、作業の段取りを押さえる、道具を揃えておけばご家庭でもできる思いますし、この方法「だけ」という訳ではなく他にもやり方は無数にあると思います。

(まとめ)

・透明な物を白バック飛ばしで撮るときは、どの部分を残したいかを決めてからセッティングを考える。

・意外と単純と言うか、ちょっとした工夫で誰でも撮れます。

・一点注意すべきは被写体の材質や品質によって光が歪曲して綺麗に光が回らない(撮れない)場合があるという点。特にグラスは品質の差が出やすいように思います。

・今回紹介した方法「だけ」ではなく、他にもやり方はたくさんあります。もっと厳密にやるならば、ボードを被写体の形に切り抜いてやる方法もあります。

こんなところでしょうか。

ではまた。。。

(蛇足)

ちなみに今回しようしたグラスはイラストレーターのゆりだいんの「熟女グラス」です。なんというか、シュールな作風が特徴的なイラストを描くイラストレーターです。

このグラスは三軒茶屋のヴィレッジヴァンガードで売ってます。他にもいろいろグッズがあるので彼女のホームページでいろいろ見ると面白いですよ。

ゆりだいん公式ページ:クマが一生なおらない

(クマが治らないのは単なる不摂生だと思うがな・・・。)

 

 

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