コラム:上海の撮影機材事情? ~後編~
前回は上海での撮影機材展示会の紹介をしました。今回は販売店の様子をご紹介します。
上海市内で一番大きな機材販売店と言われているのが「星光撮影器材城」というところ。
なかなか大きな建物で期待を煽るわけですが、中に入ると小さなカメラ店がビッシリ入っているだけです。ご存じの方ならわかると思いますが、一昔前の「中野ブロードウェイ」そのまんま。
一階はキャノンやニコンといったメジャーメーカーの商品を取り扱うお店が多いですが、二階以上のフロアからいささか微妙な空気になります。綺麗にしている店もあれば、ちょっと入りづらいお店も多々ある、というか入りづらいw
それで上海のこうしたお店の特徴は、基本的に店員さんたちは「飯食う」、「スマホ見てる」、「寝てる」のどれかです。ここに限らず今回いろいろ行ったところでだいたい同様の光景が見られます。「入りづらい」と前述しましたが、入っても相手にされない、面倒臭がられる、そんな印象。
愛想良いとか、呼び込みとか無縁です。それでも一応、背景布専門の店なんかもあったりします。
こうした専門店もあるにはあるのですが、だいたいどこも同じ商品を売っており、これで商売になっているのか?と感じます。
このお店のショーケースもなんだがガチャガチャしていて見づらいのですが、これはまだマシなほうで、ショーケースのガラスが煤けている店も普通にあります。
また、最近国内でも流通している中国メーカーのショップもあります。
これらのお店が直営か否か不明ですが、中では他のお店同様店員さんたちがスマホ見てるだけだったりします。まぁ、割と通販の拠点とか、問屋みたいな商売スタイルなんでしょうかね。
また、欧米系メーカーの機材を取り扱うお店もあります。
他にもハッセルなどの高級カメラを扱うお店もありました。こうした専門店がまとまって入っているというのは日本では見かけない光景ですが、ここで何万円もする機材を買うのか?と思うとちょっとそういう気分にならない空気感w
こんな雰囲気ですが、最上階にはリコーのサービスセンターらしき場所が・・・。
ちなみにこのフロアにはここ一軒だけです。
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それで場所を変えて、「家電量販店」らしきお店を見つけたので入りました。
見かけて入っただけなので、店名すらよく分かりませんが、こちらは日本の家電量販店に近い業態です。基本的に「家電屋」ですがカメラやパソコン、スマホなど家電以外の取り扱いもあります。ただ、基本的に内部は各メーカーの商品が一緒に並べられているというよりは、ジャンルごとに各メーカーがブースを出しているような感じです。最近、大手量販店でも見られるスタイルで、それぞれのブースには各メーカーのユニフォーム着た店員さんがいます。
そんな中でカメラコーナーがこちら。
この光景はかなり日本のカメラ店に近いと思います。ちなみに写真撮ってたら店員さんに注意されたので、前述した星光撮影器機材城よりもちゃんと(?)しているというところでしょうか。ただ、カメラコーナーはここに写っている範囲くらいで、アクセサリーの類いは見かけませんでした。
ちなみに販売価格は円安の影響もあって、日本で買うよりちょっと高いように思います。
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ひとまず二回に分けて上海の機材事情(というほどでもないのだけど)を紹介しました。上海は広いので他にもこうしたお店あるのかも知れませんが、いずれにせよ日本のスタイルとはかなり違います。上海に行った際に時間があればちょっと寄ってみるのも面白いかも知れません。
ご参考まで。。。
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