面倒だけど簡単な「白バック飛ばし」

いきなりむさ苦しくて申し訳ないですm(_ _)m

仕事柄、年に何度かセルフポートレートを撮る訳ですが、たまには背景を白く飛ばそうと思い、かつたまに聞かれるのでだったら一緒にブログのネタにも使おう!ということで撮りました。

それにSNSとかWebが全盛のご時世でこうしたセルフポートレートの需要は多く、Webショップなんかで洋服の販売されているような方、美容師さんなどこのライティングを覚えておくとクリエイティブのバリエーションが増えます。

というわけで本日は背景を白く飛ばす「白バック飛ばし」の解説を簡単に。

「解説」と言いますか、説明するほど難しくはないのですが、これがけっこう面倒なのですよね、準備が・・・。

使ったのは;

YN-560×3台

RF-603×4台

33インチホワイトアンブレラ(ディフューザーとして)×1台

レフ板(110cm)×2ヶ

です。これだけ色々使うとやる気が失せますよね。しかもこれをセットする必要があるわけでして、これが面倒なのです。このライティングの一番のウィークポイントはそこそこ「広さが必要」なのです。私の場合は事務所の撮影スペース(6畳ほどある)をフルに使っています。それでも狭い・・・。上半身はなんとかなるけど「全身」となると完全に無理。

また、背景も白くないとダメ(※多少の色はストロボの光で飛ばせますが、白いほうが簡単)です。

それでダイアグラムは;

まず、ポイントは背景と被写体を分けて考えること。それでまずは背景のテスト撮影;

とりあえず背景(部分的ですが)が白く飛んでいます。このテストでバックの飛び方をチェックしつつ、ストロボの出力や向き、照射角度を調整します。また、撮影スペースが狭いのでレフ板などでハレーションをカットする。

これで背景が決まったらメイン(被写体に当たる光)を調整すれば良いのです。ちなみに当然失敗もします;

白飛びしまくりですねぇ。。。こうしてテスト撮影を繰り返し、好みの光量に調整します。むろん、デジタルなので画面を確認しながら直します。デジタルなので失敗を恐れずガシガシテスト撮影してください。

この場合、カメラの設定や背景の設定を変えずメインのストロボの光量だけ調整し、それでも光が硬いのでディフューザーとしてアンブレラ(ルーセントタイプ)を使いました。この辺については以前書いた「大きな光源・小さな光源」の応用です。

ちなみにこの一連の作業では露出計使っていません。。。というか使って説明したほうが良かったのですが忘れていました。また、この程度は一人で全ての用意ができます(面倒なだけで)。

そして、設定が決まってしまえばあとはもう自由にポーズを決めて撮れば良いだけですし、友達と一緒に交代で撮っても良いのです(※世間の写真館というところは同じセッティングを使い回しているだけなのですよ)。

それで;

郷ひろみ風とかw;

GAPのモデル風(?)とか;

まぁ、モデルがイマイチなのはご愛敬として許して頂きたいのですが、お伝えしたいのは「一度セッティングが決まるとあとは自由自在」ということです。そして撮った後に「加工」しても面白いです;

徐々に主旨が変わってきていますね(笑)

あと、写真の周辺部分に色むらがあるのは「狭いから&手抜き(苦笑)」で、撮るときのポイントは撮影後の処理(トリミングやWebか紙媒体か)を考えて構図を決めて撮ることです。ファインダーから見える構図が絶対正しくある必要性はありません。

いずれにせよ、手間がかかるのと、それなりに機材(の数)が必要というだけで実のところそんなに難しいものではない。また、ストロボに関してはこういうことをやる上で「光量調整できないストロボは使いづらい」と言い続けているのは光量調整ができないとストロボ側の出力で露出が決められないからです。

ついでに言ってしまうと限られたスペースで素早くセッティングするなら大型ストロボよりもクリップオンストロボのほうが圧倒的に有利です(配線必要ないですから)。

さて、最後に「白バック飛ばし」のポイントをまとめます。

●まとめ

・手間はかかるが難しいものではない。

・スタジオじゃなくても撮れる。

・全身を撮るならもっと広いスペースと天井高、場合によっては背景布が必要。

・全身を撮るならクリップオンストロボをあと2~4個追加が理想。

・慣れればセットの組み立ては10分程度。

・露出計が無くてもできる。

ってなところでしょうか。今回紹介したやり方が「絶対正しい」ということではなく、他にもやり方は多々あります。とりあえず今回は「基本原理」が理解できればOKでしょうし、写真に正解はないので手持ちの機材や使える場所を工夫すればいいんです。

それにストロボも普通の人はそんな数を持っていないでしょうから友達同士で持ち寄ってやってみるのも良いと思います。仲間同士ワイワイ撮り合うのは楽しいですし、プロフィール写真のグレードがグッと上がります。

レッツトライ!

 

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