「スタート地点を決める」 ~ワークショップの感想~

先週の土曜日はワークショップでした。今回もまたガシガシ詰め込む感じの内容で、教わるほうも教えるほうもかなりハードでしたw

それでここ数回はカリキュラムの見直し、教え方の見直しを意識してやっていました。

カリキュラムの見直しは撮影テクニックのニーズの変化を、そして教え方は伝え方を工夫しているということです。実際のところブログの「文字情報」では伝えきれない部分が少なからずあって、先日も受講生の方たちに「活字での伝え方が難しいのでブログには書いてないけど」ということでテクニカルなことも教えました。ただ、話しながら実践しててもちゃんと伝わっているか不安な部分もあり、その辺は受講生のリアクションをみながらその場で言い方を変えたり、喩えを変えました。

まぁ、何かを教えるというのはなかなか難しいことではあります。

それで今回のワークショップで再三言っていたことの一つが「スタート地点を決める」ということです。これはどういうことかというと、カメラの設定やライティングなど、「とりあえず最初」が無いとダメですよ、ということです。要するにライティングのセッティングをするときに、やみくもにやっても迷走するだけで、「まずはこれから」と言った「基準」が必要ということです。そしてその「基準」から撮影意図に沿っていろいろ変えて撮りましょう、ということです。

たとえばカメラの設定。私の場合、F5.6、シャッタースピード1/100、ISO200、です。これはあくまで私の場合であって人それぞれ違っても良いんです。ただ、私の場合はその設定が私にとっての「スタート地点」ということです。また、ストロボもGN58のクリップオンストロボで1/4がスタート地点です。

なかなか具体的でしょ?w

それで、これらの設定の根拠はそれぞれ「変更の余地が残る」ということで、バスケットボールのピボットのようなイメージです。露出はこうしたパラメーターの総合的なバランスなので、変更の余地が必要というわけです。それでテスト撮影をし、そこから撮りたい撮影イメージに近づけるよう各種設定を変更します。

これが「スタート地点」の考え方です。

参考になれば幸いです。

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さて、今後のワークショップのスケジュールに関してですが未定です。また、スタジオの利用期限も近づいているのでもしかすると今までのスタイルでのワークショップはもう開催しないかも知れません。年明けに一度くらいできるかも知れないのですが、それも未定です。

ただ、来年は念願(?)の屋外ライティングのワークショップをしたいと考えています。もうこれについては過去のワークショップの卒業生からも催促されているもので、当事務所の得意分野でもあるわけです。ただ、これは既存のワークショップのカリキュラムと異なるのと、準備が大変なんです。そういう意味では来年は初心に帰って新たな試みをしたいと思っています。

はっきり言ってしまえば私にとってスタジオなんてあろうがなかろうが関係無いんですw

そのことを皆さんにお伝えできれば面白いかな、と。

では。

 

 

 

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