第三回 ワークショップのご案内。

2/17に第二回ワークショップを開催し、無事終了しました。なかなかハードでしたが徐々に内容もこなれつつあります。ただ、そうは言ってもまだ回数が浅く、引き続きコンテンツのブラッシュアップをしつつワークショップの完成度を高める予定です。

そこで早速ですが第三回のご案内です。やる内容としては;

●光の入射角、反射角
これはまだ当サイトでも触れてません。そして「目から鱗」です。

●大きな光源、小さな光
ライティングを決める上での基本です。毎回これを徹底的にやります。

●天バン、壁バン
これは天井バウンス、壁バウンスを実際に紹介します。聞いたことがあったり、実践している方も多いかと思います。これを前述の「大きな光源、小さな光源」と絡めて紹介します。

●ライティング機材 色々
クリップオンストロボで使える機材にどういうライティング機材があるのか紹介します。これは「大きな光源、小さな光源」を理解した後に説明します。そうじゃないと何がなんだか分かりませんので。

●クリップオンストロボについて
クリップオンストロボの長所・短所について説明します。すでに当サイトでも書いてしまっていますが直接お話ししたほうが理解しやすいです。

●白バック飛ばし 色々
人気テクニック?いろいろな方法の「白バック飛ばし」を紹介します。今回もかなり盛り上がりました。

●料理写真の撮り方 基礎
前回より通常のカリキュラムとしてやってみました。今、流行の撮り方と言いますか、料理写真のトレンドを交え解説します。前述したそれぞれのカリキュラムの応用で、料理写真ならワークショップ後に練習しやすいから、という理由もあります。

ちなみに第三回の告知用イメージ写真(↑のバナーの写真)はクリップオンストロボ「一本」で撮ってます。

--新たに取り入れようと思っている内容--

逆二乗の法則
ブログに書いているので解説しなくて良いかな?と思っていたのですがやはりこれについて少し触れた方が良いということで解説します。

フラッシュエクスポージャー
これを説明するなら「露出トライアングル」の解説も必要な気がしますが、ワークショップ中にストロボの光量調整するのですがもしかしたら「何をしているのか分からない?かも?」と感じましたので少し触れるつもりです。

露出計の使い方
逆二乗の法則、フラッシュエクスポージャーやるならついでに露出計の使い方も解説してしまえ、という主旨です。デジタル時代において無くても良いという考えもありますが(私も滅多に使わないし)、知らないから使わないよりは知った上で使わないほうがいいでしょう。

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難易度としては中級から上級くらいの内容を想定しているのと、プロ、アマチュア関係なくご参加頂けますが一般的 なワークショップと違い、いろいろとハードな感じ(けっこうスパルタな感じ)で進行します。また、ワークショップ中に参加者から質問が出てもできることはその場で解説します。いまのところお答えできなかった質問はゼロです(確か)。

それで第二回にご参加いただいた方から頂いた感想メールをご紹介します。ただ、あんまり良いこと書いて貰いすぎてしまっているので抜粋してご紹介します。

●ご自身で撮影した写真をマイクロストックのウェブサイトで販売している女性

ワークショップのようなところに参加したのが初めてだったので、いろいろ教えていただいて、目新しかったというか、嬉しかったというか、感動したというか…まあ、そんな感じです。あ、勉強になりました、はい。

ただ、自分はカメラとスピードライトしか持っていないので、アンブレラとか、ライトスタンド、ラジオスレーブ、アンブレラホルダーなど
やっぱり買い揃えないといけないんだな~と最初の段階で気が付いて、だいぶ打ちひしがれて、さらにそれを周りの方々は当たり前のように、分かっているようだったので、終始、気後れしていた、というのが率直な感想です。

それらが揃っていれば、今回のライティングのやり方は、どれも真似できそうだしやってみたいなあと思いました。早く自分で一人でやってみたいなとも思いました。

●お仕事で料理写真をメインに撮影している女性

今まで感覚というか適当にやっていたことが体系的に理解することができました。

ここまでスピードライトが使えるとは思ってもみませんでした。

普段使うことのない機材もセッティングして光のまわり方など丁寧に説明して下さり、その場その場で実際に撮影できたことは大切な資料となります。光の作りこみ方の引き出しが増えたことは大きな収穫となりました。

●趣味で撮影会に参加している男性(ちなみに上級者)

サイトの内容は一通り目を通して理解していたつもりでいましたが、実際に目の前で解説&実演して頂いて、自分の理解が「わかったつもりでいただけだった」ことが分かりました。そういう意味では最後の料理撮影のセッションでやっと『腹に落ちました』。あとは「忘れない」ことですが。。。

・自分視点で良かったと思えたこと
1. 「クリップオンストロボは使える!」という確信を持てた。
・スタジオにおいてはクリップオンでフルパワーを使うことなく、300Wのモノブロックで自分がやろうとしていた事が工夫次第でほぼできることが実証された。
・自分ではやってみようと思ってもできなかったアクセサリーによる光質、必要設定値が体感できた(自分にとって必要なもの、そうでないものがはっきりした)。

●某最大手Web企業で撮影業務を担当している男性

会社で写真を撮影する業務に従事しておりまして、主に役員・イベント登壇者のポートレート、EC販売商品の物撮り、イベントの記録撮影などを担当しています。しかしながら、写真に関するノウハウは全て独学であるため、これまでなとなくやってきた撮影、ライティングの手法が果たして正しいのか、もっと効率的なやり方があるのではないか?と常に疑問を持ち続けておりまして、今回このワークショップの情報を拝見して「照明を正しく学び直せるいい機会だ!」という気持ちで参加させていただきました。

内容については、まさに「大満足」の一言。とても濃密で充実した3時間でした。

硬い光、やわらかい光の特徴、光源の大小による光の回り込み方の違いなど、これまで感覚的に、なんとなくしか理解できていなかった部分ですが、ワークショップではこの原理原則の理解にかなりの時間を割いて、実際にライトを組んで自分のカメラで撮り比べまでさせていただいたおかげで、これまでモヤモヤしていた部分をハッキリ理解できました。

勉強になったのが照明機材ごとの光の質の違い。中でもアンブレラとソフトボックスはどちらも似たような光質なので、これまで両者の違いを理解できていませんでした。そのことを細野さんにお伝えしたところ、実際にアンブレラとソフトボックスでライトをセットして実際に撮り比べの機会を作っていただき、初めて両機材の違いを理解できました。

個人的にツボだったのは定常光と瞬間光の違いについて。
前職でテレビ番組のディレクターをやっていたこともあり、定常光のライティングのノウハウは持っていたのですが、いざストロボを使って定常光と同じようなセッティングを組んでみても不思議と定常光と同じようなテイストに撮れないことを疑問に思っていました。今回のワークショップでは定常光と瞬間光の光の回り込み具合の違い、そしてストロボを使って定常光のような光の回りこみ具合を
実現するためのノウハウを教えていただけて、長年モヤモヤしていた気持ちがスッキリ晴れました。
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と、概ね(というかいささか褒められすぎて恐縮ですが。。。)ご好評頂き、これはこれでプレッシャーではありますが今後はこうした評判を上回るべく知恵と工夫をしていきます。

あと、やはり一番多い感想は「クリップオンストロボでここまでできるんですか!」という感想でしょうか。と言いますか、ライティングのワークショップでありながらクリップオンストロボしか使っていないことを告知してませんでしたね(笑)

それでは第三回の募集要項です。

(概要)

  • 日程:3/17(日)
  • 時刻:14:00~17:00(前回とは実施時刻が異なりますのでご注意ください)
  • 場所:UNPLUGGED STUDIO Shibuya
  • 費用:10,000円(税込み、暫定価格)
  • 定員:5名(定員に満たなくても募集を締め切る場合があります。過去二回とも4名で締め切っています。)

(参加条件、ご注意事項)

  • ニコンかキャノンの一眼レフデジカメ、もしくはシンクロ端子付きのデジカメをご持参可能な方。
  • お持ちのカメラのマニュアル設定操作ができる方(設定数値はこちらから指示しますので操作のみ)
  • 当サイト(UNPLUGGED STUDIO)の読者(←参加希望の方は再読しておくことをお勧めします)
  • わけのわかんないレンズとかカメラの議論は不要ですので、そういう主旨で参加しないでください。
  • 途中質問など自由にして頂いて構いませんが分からないこともあります。
  • ストロボはクリップオンストロボしか使いません。
  • 「答 え」ではなく「ヒント」をお持ち帰りいただきます。すなわち、ゴールは今後ご自身が写真撮影される中でぶつかる課題を自力で解決できるよう基礎知識を習得 していただくのが本ワークショップの主旨です。なので「正解」を求めるのではなく、「問題意識」を持って参加されることを強くお勧めします。
  • 時間延長の可能性がありますのでその点を考慮してお申し込みください。
  • モデル撮影会ではありませんのでモデルさんは来ません。

(お支払い方法)

  • 当日現金でお願いします(希望者には領収書の発行もいたします)

(申し込み方法)

  • info(アットマーク)unplugged-studio.net
上記メールアドレスご連絡ください。その際に連絡先も一緒にお願いします。質問やお問い合わせも上記メールアドレスにお願いします。あと参加動機や希望があれば是非記載してください。調査や検証が必要な質問については当日までに可能な限り調べておきます。当事務所のワークショップは「申し込んだ時からスタート」です
以上、よろしくお願いします。

(余談と補足)

  • 価格についてですが、次回(第四回)以降随時値上げ予定です。やはり「少人数制」でしか開催できない事情に変わりなく、また、内容を充実させて行く上で必要な設備投資、消耗品費など考慮すると採算面で明らかに厳しいです。このワークショップは当事務所の営利事業ではありますが、「ストロボライティングの啓蒙活動」という側面もあるため多少利益を削っても仕方ないとは思っていますがそれでも厳しいのでご理解ください。また、当面月一回程度は開催予定ですが他の業務との兼ね合 いで開催できない月が出てくる場合もありますのでご承知おきください。
  • なお、単に値上げをするのではなく、値上げした分は何かしら付加価値を付けた内容にしたいと思っています。
  • まだ、構想段階ですがワークショップを受講した方向けにユーズド機材、アウトレット機材の直接販売、ロケライティングワークショップの優先案内なども考えています(実は受講者から一番要望が多いのが「ロケライティングのワークショップ」です)。

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