コラム:店員さんに聞いてみよう♪

久しぶりの更新ですが、本日はちょっと余談と言いますか、雑談を。

私はずっとキャノンのカメラを使っているのです。そもそもなぜキャノンを使っているかというと、カメラを持っていなかった時代に友人のカメラ(EOS Kiss digital X)を借りて仕事してたんです。

なのでキャノンの良さとか、なぜニコンじゃないのかという説明はできないんです。また、基本的にカメラ音痴といいますか、カメラの機材に対して拘りが無いと言いますか、レンズにも詳しくないです(※「レンズに詳しくない」というのはどこぞのメーカーの製品について詳しくないだけで、画角だの焦点距離といった「撮影に必要なこと」は必要な範囲で理解しています)。

さて、キャノンをお使いの方ならご存じの方が多いと思いますが、キャノン純正で「Lレンズ」というレンズがあります。高級なレンズなので普通は手が出せないレンズです。

それで最近、ちょっと望遠な感じのレンズが一本必要で、いろいろと物色しています。そこで候補に挙がっているのがこの二本;

さて、お気づきの方もいらっしゃいると思いますが、この二本のレンズのカタログスペックはどうみても「同じ」です。でも、「値段」が倍以上違うんですよ。そこで価格比較サイトとか、Amazonのレビューとかそれらしきサイトを一応見るのですがどれも嘘くさい。というか信用に値する人たちの書き込みかどうか怪しい。公園の花撮って「ボケ味が綺麗」とかヘーキで言ってしまう人たちの意見を信用できないです。

さて、そこで思いついたのが「カメラ量販店で店員さんに聞いてみる」ということ。

それで新宿と渋谷のカメラ量販店に行き、それぞれ年配の店員さんに聞いてみました(計2名)。

●新宿のYカメラ

私:「あのう、大変恐縮ですが、(レンズを指さしながら)このレンズとあのレンズの違いって何ですか?」
店員さん:「ああ、キャノンの方はレンズのコーティングが違うんですよ。」
私:「コーティング?はぁ・・・」
店員さん:「あと、描画が違って、キャノンはエッジがソフトな感じで、シグマはシャープです。」
私:(???)
店員さん:「あとは発色が違いますね。」
私:(発色?ホワイトバランスで調整できるじゃん?)
店員さん:「撮ったあとに画像を加工するなら関係無いですけどね。」
私:(やっぱり・・・)
私:「この価格差を意識するほどの違いってあるんですか?」
店員さん:(一瞬躊躇しながら)「一応純正なのでねぇ。ただ、実際にはキャノンとシグマの組み合わせは最近多いですよ。さほど拘らないならシグマでも良いと思います。」

ということであとは私には理解できない専門用語をいくつか仰っていましたが私は知らない単語だったし、とりあえず理解の範囲を超えていました。それでその説明してもらった内容を確認するのに同じ被写体で比較したような作例は置いてないのか聞いたところ用意していないとのこと。

これでは教えて貰ったことがどこまで事実か確認できない(※メーカーが本当に自信を持っているなら用意しているはずだと思います(私の考え))。

次に渋谷へ。

●渋谷のBカメラ

私:「あのう、大変恐縮ですが、興味本位でお尋ねしたいんですが・・・。」
店員さん:「ええ、どうぞ。」
私:(新宿のYカメラと同じように)「あのレンズとこのレンズの違いはなんですか?」
店員さん:「キャノンは人工ケイ石使っていて、△×※〒△・・・」
私:(理解不能)
すると店員さん;「まぁ、描画が違うと言えば違いますけど、キャノンのLレンズの場合、あの「白いボディ」がウリでしょうね。実際それで揃えたがるお客さん多いですし(苦笑)」

その後もしばし談笑させてもらったのだけど、結局のところ「価格差を説明できる合理的な理由」は見いだせず。

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それでね、今回なんでこんなことしたかっていうと、それぞれのレンズ試す機会が無いんですよ。キャノンはレンタルできてもシグマのレンタルって聞いたこと無いですし(以前はカメラのキタムラがやってましたがもう止めたし)。あとは手触りとかオートフォーカスの速さとかになってくると思うんですが、ネットや書籍で調べても、実際に触って比較してみないと分からないわけです。手で触れたり、自分の五感で決めるしか無い部分なので。

でも、決して安くはない買い物だと思うんですが試す機会がない。ユニクロの三千円のジーンズでも「試着」できるのに10万円越えるレンズが試せないというのもおかしな話だと思います(←私が変?w)

だったら直接店員さんに聞いてみるのも一つの手段として悪くない、と思ったんです。

今回はお二人にしか聞いてませんが概ね想像通りの結果でして、やはり直接聞いて歩く(店員さんには迷惑な話だけど)のは悪くないと思いました。

(まとめ)

・レンズの発色やシャープさというのは撮影後の処理で調整できる場合が多い。また、カメラ側の設定でも変わってしまう部分でもある。

・高い買い物の割にメーカーは消費者の要望に応えてないと思うんだけど、世間は意外と寛容。というか、消費者に積極的に試用機会を作っているメーカーが少ない。

・撮るのは「人」であってカメラが撮るわけではないので、最後は自分の五感で決めるしかない。

・10万円の仕事が高いレンズを使うことで30万円になるなら考えるけど、実際のところ使っているレンズでギャラが増えるという話は聞いたこと無し。

それでね、実は私は「Lレンズ」使っています。確かに良いとは思いますが、他の同等のスペックのレンズと比較してから使っているわけではありませんので、ぶっちゃけ何が違うのかなんて分かっていないんですよ。それに撮ったあとは99%加工しますし、Lレンズだから歪曲しないわけでもないし、周辺光量落ちが無いわけでもないんです。

要するにレンズの微々たる差を議論する前に、撮影技術の基本や本質をきっちり押さえることのほうが重要だと思います。極端な話がレンズなんてお金払えば買えるわけですから。

 

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