Pモードの応用

以前、被写体露出と背景露出について説明しました。

要するに、被写体と背景の露出を別々に考えることで露出をどう決めるか、ということです。それで「そんなこと言われても・・・」とか「難しそうだから・・・」という方向けにちょっとしたテクニックをご紹介します。

今の一眼デジカメにはいろいろな撮影モードが搭載されていますが、その中に「P」と書かれているモードがあると思います。これを「Pモード」とか、「プログラムモード」とか「プログラムAE(AEはAutoExposureの略)」と言って、カメラが自動的に露出を決めてくれるモードです。ちなみにこのモードでは内蔵ストロボは勝手に発光しません。

このモードを使って背景露出を決めるわけです。ひとまずどうやるか説明します。

まず、カメラの設定をPモードにして撮影します;

測光方式にもよりますが、カメラが適正露出と判断した結果がこれです。ちなみに設定はF4.0、1/40、ISO100でした。

次に恐らくどの一眼デジカメにも付いている機能だと思いますが、「露出補正機能」を使って全体の明るさをコントロールします。最近のカメラは上下に±3段分くらい調整可能だと思います。また、カメラの液晶モニタでも補正量を確認できるようになっている機種が多いと思います。

機種によってはファインダーの中にも表示されます。

さて、そこで最初に撮った「スタート地点の一枚」を明るくするのか、暗くするのか決めて再度テスト撮影をします。

●一段分明るく

この時のカメラの設定はF4.0、1/40、ISO200です。そこで次に一段暗くしてみます。

この設定はF5.0、1/50、ISO100です。整理すると;

・一枚目:F4.0、1/40、ISO100(±0段(スタート地点))

・二枚目:F4.0、1/40、ISO200(+1段)

・三枚目:F5.0、1/50、ISO100(-1段)

となりました。それでこれは以前説明した「みんな嫌いな『段』の話」と全く同じ考え方です。それを自分でやるのか、カメラが自動でやるかの違いです。

ここでは背景を明るくしたいので「+1段」を選びます。

明るいですが被写体(ぬいぐるみ)が暗いのでここでストロボを使います。

光量はひとまずガイドナンバー58のストロボで1/32に設定しました。ちょっと明るすぎるかな?ということでストロボの光量を一段落とします。

微妙な違いにも見えますが、光量を一段落としたことで自然な光量になった(?)と思います(※ここは主観なのでさほどナーバスに比較しないようにw)。

それでこの「ストロボの光量を調整する」というのは「フラッシュエクスポージャー」の考え方と同じですし、、被写体露出と背景露出の説明の時にも触れています。

さて、どうですか?おそらくこの方法ならば難しく考えなくてもできると思います。

(まとめ)

・とりあえずやってみるならPモードを使うと割と簡単にできる。

・ただ、仕事や具体的な撮影意図があるときはそれぞれの要素を自分で決める必要がある。あくまでこの方法は参考程度に。

難しいと思ってまだチャレンジしてない方はもちろん、上級者でも背景露出がイマイチ決まらないという方も一度試してみると良いと思います。

ひとまず。

(ワークショップについて)

4/25開催のワークショップですが、募集中ですので興味のある方は是非。

基本的に当ブログを繰り返し読み、実際に試せば理解はできると思っていますが、やはり過去の受講者の方たちの反応を見ていると、読むだけよりも実際に「体感すること」で理解が深まったり、しっかり自分の知識になります。

ちなみに申し込みされた方には「事前に予習すること」と「分からないところを整理しておくこと」を強く推奨しています。そのほうが何も準備をせずにワークショップに参加するよりも、支払った価格以上の価値を得ることができるからです。




ワークショップの告知と雑談

まずはワークショップの告知から。

すでに数名からお問い合わせ頂いている当事務所主催のライティングワークショップですが次回開催は4/25(土)です。

  • 日程:4/25(土)
  • 時刻:14:00~17:00(延長の可能性アリ)
  • 場所:UNPLUGGED STUDIO Shibuya
  • 費用:22,000円(税込み)
  • 定員:5名(定員に満たなくても募集を締め切る場合があります)
  • ※終了後は希望者がいれば「懇親会」と称して飲み会を開催します(費用は単純にワリカンです)。

内容についてはみなさんご存知かと思いますが、下記でご確認ください。

ワークショップのご案内

なかなか参加のタイミングが難しいというお話を頂くわけですが、実のところ今のスタジオの使用期限(建物取り壊しが決定済み)の問題もあり、その頃にはまた違う形で何かやろうと思っていますが、今のスタイルであと何回開催できるかは今のところ未定です。

---

さて、少々雑談です。

ご存じの方も多いかと思いますが、レンズの「倍率」について。

こちらのデジカメのズームの倍率が「光学65倍」と謳っているわけですが、何と比較して65倍かというと、広角側の焦点距離と望遠側の焦点距離の比較です。計算方法はいたって簡単でこのでカメラの場合、広角21mm、望遠1365mmなので;

1365mm(望遠)÷21mm(広角)=65(倍)

ということです。この計算はどんなズームレンズも同じです。また、「ズームレンズ」というのは焦点距離に関係無く、焦点距離が変更できるレンズの場合はどれも「ズームレンズ」ということになります。

ちなみに私自身がよくわかっていないだけかも知れないのですが50mmが「標準レンズ」というのは誰が決めたの?

広角と望遠の中間の焦点距離、くらいの認識ですが、この「標準レンズ」という規格としての50mmには諸説あるし、各メーカーでも微妙に異なるようです

ましてや「人間の視野角に近い」という説はどうも眉唾な気がします。

いずれにせよ歴史的に各メーカーの商品分類上、便宜的に使い分けているくらいの感じでしょうかね。

正直なところ私個人としてはレンズにさほど興味というか関心があるわけではないので、どうでもいい部分ではあるのですが、それでもときおり「標準広角望遠ズームレンズってさ・・・」みたいなことを言ったり書いたりする人が世の中にまだいるのを見かけると「???」となります。

恐らく言葉の定義の問題もあるのだと思いますが、それぞれシチュエーションに応じて使い分けるのがスマートな気がします。

まあ、このあたりの話は雑談なので参考まで。

---

屋外ライティングワークショップですが、開催しようと思っていた場所がそういうイベント的なことには使えないということが判明し、場所探しから振り出しに戻りました。ワークショップ卒業生向けに企画し、カリキュラムも作っていただけにがっかり・・・。地道に候補の場所を探しますので卒業生の皆さんはもうしばしお待ちください<(_ _)>

---

ここのところデスクワークに追われ、当ブログの更新頻度が落ちておりますが、一応私のfacebookページは週に1、2回程度更新しています。即時性の高いカメラや写真関連の情報をメインにしていますが、たまに余談というか雑談も書いています。もしご興味あればこちらもどうぞ。

ひとまずこんなところで。




露出の要素分解 ~背景露出と被写体露出~

今回は「背景露出と被写体露出」のお話です。

先に言っておきますが、この「背景露出」、「被写体露出」というのは私の造語です。ググってませんので実際どうか知りませんが、当サイトでは「私の造語なので、他の人に聞いても誰も知らない可能性があるよ!」という認識で読んでください。

それで、これは何の話かというと、ワークショップの受講生、卒業生、いずれからも「ミックス光」、もしくは「多投発光」でのライティングの質問を少なからず受けまして、その点踏まえて最近のワークショップではその解説しているのですがやはり皆さんの課題として根深いと思いましたので解説しておこうと思います。

ちなみに以前、ここでもちょっと触れてます;

ワークショップの告知と小ネタ

---

まず、ミックス光、多投発光の際に、皆さんが陥る間違いが一つあり;

一発で決めようとする

ことです。↑のような写真になって「???」となる方が少なくないです。

正直なところ一発で決まることなんてありませんw(ここで私は一発で決めるけどなー、みたいに書いてしまうと格好良いんですけどね、実はそうでもないです(後述))

それでまず、考え方としてそれぞれの「面」を要素分解して露出を決めることから始めます。

結論から先に言うと、こういうイメージです;

写真というのは平面(2D)ですが、実際にその写真の中に写るものは立体(3D)であり、それらをひとつずつの「面」として要素分解して考えるわけです。この「面で考える」という概念はピントと同じで過去に説明しています。

参考:ピントは「点」ではなく「面」で考える。

ここまでいいですかね?

それで比較的簡単にやる方法としては「背景露出」から決める方法です。まず最初に基準(スタート地点)となる一枚をテスト撮影します。このスタート地点の露出は任意で構いません。

●F8.0、ISO200、1/125

この例では外光とのミックス光です。まだ窓の外が暗いです。それでシャッタースピードで環境光をコントロールするのでシャッタースピードを一段遅くします。

●F8.0、ISO200、1/60

最初の作例よりも明るくなりましたが、まだちょっと暗い。そこでさらに一段遅くします。

●F8.0、ISO200、1/30

ひとまず、こんな感じでしょうか。これで背景の露出が決まりました。次に被写体の露出を決めるのですが、ここでストロボを発光させてテストします。

この前の作例に、外光の明るさはそのままにストロボ光が加わっただけです。

この場合、ストロボ光が強すぎて影がはっきり出てしまっていますし、不自然な光です。ここでストロボの光量を変えます(フラッシュエクスポージャー)。カメラ側の設定は変える必要ありません。

さて、ストロボ光を二段落とします。

前の作例よりも光量を落とし、ほどよい光量で被写体に当てています。この前の作例よりも光量を下げているので光の不自然さが無くなりました。

---

今回の作例はいささか微妙な気がしますが、あくまで「考え方」としてはこういうことです。また、一番最初に「私でも一発で決まらない」と書きましたが、実際のところ一発で決まることが無いわけではありませんが、それでも数回テスト撮影してから本番撮影します。ただ、一点皆さんと違うとするならば意思決定のスピードでしょうか。これは慣れだと思いますが、せいぜい2、3秒です。そうは言っても、この図(↓)が頭の中をぐるぐるする早さが早いだけです。

ワークショップでも言い続けてますが、この原則から外れることなんて無いんです。

(まとめ)

・多投発光、ミックス光のときは「背景」と「被写体」それぞれの露出を考える。

・一発で決めるのでは無く、要素分解して考える。

・撮影意図、撮影イメージを明確にする。

こんなところでしょうか。

---

ワークショップに関して数名からお問い合わせを頂いていますが、3月はしません。4月はやる予定でいますがまだ日程は未定です。決まり次第告知しますのでお待ちください<(_ _)>




コラム:クリップオンストロボの発熱量考察(ゆるめの検証)

先日、ワークショップの卒業生の方から「クリップオンストロボから煙が出るんです・・・。」という質問を頂きました。私自身はそんな経験ないのですが、気になって他のカメラマンに聞いてみると焦げ臭いとか、煙出るとか割と起こってるようです。

そこで、どれくらいの発熱なのか一度検証してみようということで調べてみました(※当事務所は検査機関でもなんでもないので精度とか、計測方法なんて雑ですからね)。

まず、計測の仕方としてはソフトボックスの中でソフトボックス内部の温度変化、バッテリーケース部分、ストロボのヘッド(発光面)の三カ所をストロボをフルパワーで連続発光してやりました。

念のためバッテリーパック使いました。

また、温度は非接触式の温度計(電池ケース、発光面用)を使い、ソフトボックス内部の温度は100円ショップの温度計を使用しました。

室温は14度と低く(スタジオは暖房入れても20度くらいまでしか上がりません(T_T))、ソフトボックス内部は16度でした。

ストロボはYONGNUO560(GN56)を使って、フルパワーにして発光。それで普段、滅多にフル発光しないのですが、概ね10回超えたあたりでエラーになり、発光できなくなりました。かなり間髪入れずに発光させているので相当無理がかかっているのでしょう。

そこで40回発光させたところで電池ケース部分の温度を測ると33度ほどでした。

さらに続けてこの単調な作業を続けることに・・・。

・60回:37度
・70回:40度
・90回:45度
・100回:48度
・120回:48度

恐らく電池ケースの部分は冬場だと、50度前後だと思われます。ただ、夏場だとこれ以上の温度になるだろうし、オーバーヒートのタイミングももっと早いはず。それで発光面に関して言えば、100回超えたあたりで測定したところ70度くらいになってました。

一方、ソフトボックス内部は20度くらいです。ソフトボックスを使ったことのある方なら知っていると思いますが、「ほんわりと暖かくなる」程度に内部の温度が上がります。

そもそもフルパワーでの発光って、手で発光面を押さえて発光してもそれなりの熱さを感じるので(※やるときは自己責任で♪やけどしても知りません。)、相応の発熱だと思います。それでそれを裏付けるかのように、検証に使ったストロボの発光面が溶けてましたw

けっこうな温度になるんですねぇ・・・・。最初に書いた「焦げ臭い」とか「煙が出る」というのはけっこう頻発しているのかも知れません。

左が通常、右が検証用に使ったストロボです。うっすら黄色くなっているのはどうやら「焦げ」らしい・・・。ちなみにこのストロボはこの検証後にいつも通り使いましたが使えました。

●まとめ

・フル発光で連写なんてまずやらないのでこの検証は参考程度。

・光量が必要な連続撮影するような場合は、ストロボの出力を1/2や1/4にし、ストロボの数を増やすほうがローリスク。

・GN56のクリップオンストロボのフルパワーはあくまで「余力」であって、1/4、もしくは1/2あたりを常用域とするのがスマート。

この検証を夏場にやるとまた違う結果というか、もっと面白いかも。

ご参考まで。

(ワークショップの告知)

どうも今回のワークショップはお申し込み者数が渋めです。

希望者が多いときは断るくらいに集まりますが、そうじゃないときはほんと来ないw

この現象はどこの何と何に相関関係があるのか、統計的に調べてみたい。今週中に当事務所の規定数に達しない場合は久しぶりに卒業生向けのイベント(これはこれで突然のことなので卒業生の皆さんにとっては迷惑かも知れないのだけど・・・)にしちゃおうかな?とも考えてます。

ご興味のある方はお早めに。




ワークショップの案内と補足

まずはワークショップの案内から。

次回開催日が決定しました。2/21(土)です。

  • 日程:2/21(土)
  • 時刻:14:00~17:00(延長の可能性アリ)
  • 場所:UNPLUGGED STUDIO Shibuya
  • 費用:22,000円(税込み)
  • 定員:5名(定員に満たなくても募集を締め切る場合があります)
  • ※終了後は希望者がいれば「懇親会」と称して飲み会を開催します(費用は単純にワリカンです)。

内容についてはみなさんご存知かと思いますが、下記でご確認ください。

ワークショップのご案内

ちなみにですが、ここのところ申し込みが以前より増えておりますので参加ご希望の方はお早めに(かといって殺到するようなこともありませんがw)。

それでいくつか補足ネタを。

まずは先日書きました「光源のサイズ」についてですが、大きな光源の使用例として「集合写真」があります。

こちらは70inchのホワイトアンブレラを使っている例です。大きな光源は光が柔らかくなりますが、均一な光質で広い範囲をカバーできるというわけです。ただ、70インチあればどんな集合写真でも撮れるかと言われると、それまた違います。必要であれば二本使って両サイドから照射する場合もあります。このあたりは好みや経験則で決めるしかないです。「これが正解」ということはありません。
(フォトグラファー:野崎祐子、協力:LOVE☆HOPダンススクール

それともう一つ。先日のワークショップでご質問頂いたポートレートの背景について。

こちらのモデルさんの背景が「グレー」になっているのがわかると思います。

それでこれは白背景の前で撮っているのですが(F5.6、1/125、ISO100)、白背景でも背景をグレーにしたい場合、背景と被写体の位置を離せばいいのです。

逆に背景に被写体を近づけると当然白背景なので白くなります。

これは逆二乗の法則の応用で、遠くなるほど光が弱くなる=暗くなる、という理屈の応用です。他に明るい背景を暗く、もしくは色濃くしたい場合も同様です。基本的なことですが、こうしたことの応用がライティングテクニックということです。

---

いささか雑多な内容になりましたがご参考まで。

ひとまず。




光源は照射面積で考える。~影をコントロール~

久しぶりの更新です。

今回はライティングを決める上でのキモとなる「光源」についてです。

かなり最初の頃に、「大きな光源・小さな光源」について解説しています。また、ワークショップの最初のほうのカリキュラムでもこれについて解説しています。ひとまず過去の記事をご紹介すると;

・大きな光源、小さな光源

・続・大きな光源、小さな光源

また関連するトピックとしてこちらもご参考に;

・図解!「太陽」は大きな光源か小さな光源か

写真撮影におけるライティングの光源というのは、究極的には「影をコントロールする」ということだと思います(個人的に)。光質もむろんありますが、柔らかい光=影が弱い、硬い光=影が強いということになり、それを左右するのが「大きな光源、小さな光源」ということです。

ちなみに、ここで言う「光源」は「光量のことではない」です。割と「大きな光源」と「大きな光量」を混同されている方がいますが(というか言葉の定義の問題なのでややこしいですが)、まず、写真撮影における光源は「大きいか小さいか」で考えるほうが理解が早いです。

(※蛇足:前述しましたが言葉の定義なのでややこしいのだけど、ストロボ光、定常光なども「光源」です。そこの使い分けは都度状況で使い分けるしかない。また、英語でも”LightSourse”と言いますし、同様に使い分けてるようです)。

さて、先に結論から書きますが、光源の大小は「照射面積」で考えます。要するに照射面積が大きいほど影付きが弱く(柔らかく)なります。

そこでソフトボックスでサイズの比較をしてみます。

写真が小さいので見づらいのですが、撮影意図に応じてこうしたサイズを使い分けるわけです。

それぞれ反射型と直射型で光質は異なりますが、原理としては「照射面積のサイズ」によって影付きが変わります。それで↑の写真にストロボ(何も付けていない状態)も置いてますが、ストロボと比較するだけでも照射面積のサイズが影付きに影響するというのが直感的にわかると思います。

むろん、アンブレラも同様です。


それで注意したいのは多少大きさが違う程度(60インチと70インチなど)だとその差は僅差(感じづらい場合が多い気がする、ということね)です。また、被写体のサイズや、被写体の質感などでも変わります。このあたりは好みや撮影意図で使い分けることになりますし、経験を積んでその違いを自分の感じ方で理解するしかない。それに、それぞれのライティング機材には一長一短あるのも事実です。そのあたりは十把一絡げで説明するのが難しいところです。

たまに、「こういう場合はどれがいいですか?」と聞かれるのですが、そこに答えは無いわけで、「好みと撮影意図ですよ」と答えてます。正直なところそれ以上に答えようが無いわけです。強いて言うならポートレートなら、男性なら小さめ(影強い)、女性なら大きめ(影弱い)、というのが一つの選び方なのかなぁ、とは思いますし、ひとまず43インチのアンブレラ買っとけば?となります。

(まとめ)

・光源の大小は「照射面積」で考える。

・光源の大小で「影の付き方」をコントロールする。

・撮影意図=影の付き方、を具体的にイメージする。

こんなところでしょうか。ほんとこのあたりについては活字で説明するのが難しく、間違った理解をされると困る部分なのでワークショップでもけっこう回りくどく説明している部分ではあります。

ひとまず。

(補足)

基本的にシルバーアンブレラでも原理は同じです。ただ、シルバーアンブレラの場合、かなりシビアに光軸の影響を受けるので(検証中)、今回は触れてません。いずれ解説できる日が来るといいなぁ、とは思ってます。個人的には好んで使ってますけど。

(ワークショップに関して)

告知が遅くなりましたが今週末開催予定のワークショップはすでに募集を締め切っております。次回開催は未定です。

恐らく、次回はけっこう直前の告知になりそうな気がしてますが。。。




コラム:今年のマイブーム

あっというまに今年も終わります。

あまりというか後半ほとんど当サイトの更新が滞りましたな。いろいろやろうと思いながら手つかずに終わったものもあり、これはこれで来年ボチボチやろうかと思ってます。

それで昨年は「今年一番使ったライティング」について書きました。今年については後半からマイブームになったライティングをご紹介。

まず、「天井バウンス」。

スタジオの天井高が2.4mしかありませんのでソフトボックスを使ったトップライトとか、俯瞰撮影的なことがなかなかできません。ただ、ワークショップで参加者からの質問をきっかけに「あら?天井バウンス使えるわ♪」ということでここのところ多用しています。

説明するほどでもないですが、ストロボの高さで光源のサイズを変えられるので割と簡単に大きな光源作れたりもします。それで最大のメリットは撮影アングルの自由度が上がるので、商品撮影や人物撮影でもライティングの位置を気にしなくてすみます。

当然、大きな被写体なんかもカバーできるので、大型の商品撮影なんかでも使いました。

そして次に、40cm四方の小さいソフトボックス。

小さいソフトボックスのウリは狭いスペースでも使えることですが、そもそもソフトボックスの特徴は光の「指向性」で、小物なんかの黒バック潰しに使いやすいんです。

もともと、黒バック潰しをするときはグリッドを使って光の指向性をコントロールしてましたがやはり被写体表面に当たる光質が硬すぎて気に入らなかったのですが、このソフトボックスだと小さい分、大きなソフトボックスよりも光が拡散せず、指向性を保てるので使い勝手がいいわけです。

来年は天井バウンスとこの小さなソフトボックスが割と使用頻度高くなりそうな気がしています。

---

そういえばワークショップの募集は継続中です。ただ、すでにお申し込み頂いている人数が当事務所の規定数に達していますので開催予定です。

すなわち、残りわずかということです。そもそも5名が定員なので、残数については想像にお任せしますw

来年は新たな企画をしてみたり、いろいろやりたいと思っています(と、昨年も言ってたような・・・(苦笑))。

なにはともあれ皆さん良いお年をお迎えください!

 




ワークショップの告知と小ネタ

さて、今回はワークショップの告知と小ネタです。

次回、ワークショップは来年の1月24日(土)を予定しています。開催概要はこちらでご確認ください。開始時間は14時を予定しています。

  • 日程:1/24(土)
  • 時刻:14:00~17:00(延長の可能性アリ)
  • 場所:UNPLUGGED STUDIO Shibuya
  • 費用:22,000円(税込み)
  • 定員:5名(定員に満たなくても募集を締め切る場合があります)
  • ※終了後は希望者がいれば「懇親会」と称して飲み会を開催します(費用は単純にワリカンです)。

内容についてはみなさんご存知かと思いますが、下記でご確認ください。

ワークショップのご案内

ちなみにです毎回カリキュラムの修正をしているので、若干記載の内容と違う場合がありますので。

ご興味のある方はお早めにご連絡ください。

---

さて、小ネタ、です。小ネタと言っても割と重要なポイントです。ならば1つのトピックスとして取り上げるべきとも思うのですが、これが紙面の制限と言いますか、面倒なのでシンプルに、あまり深掘りしない感じで説明します。

それで何かというとストロボ光と自然光のミックス光での撮影です。これは時折質問頂くのですが、けっこうドツボにはまる方もいるようです。ただ、常日頃言い続けてますが、絞り、シャッタースピード、ISO感度、ストロボ光量、この4つの相関関係でオフカメラストロボの設定は決めます。これ以外に何もないです。

端的には以下のチャートに集約されています。

 

それで、前述したストロボ光と自然光の下で撮影した場合、よく外光が暗くなるというものです。特に窓越しの光がつぶれてしまうことが多いようです。

●F5.6、1/125、ISO200

これは撮影した時間帯のせいで窓の外が暗いのですが、やはり窓の外を明るくする場合どうするか?分かるとあっさりわかるのですが、なかなか気付かない部分です。

ちなみに絞りとストロボの光量は一定です。

●F5.6、1/15、ISO200

こちらはシャッタースピードを1/15に変えた例です。1/125から3段分明るくなってます。全体も明るくなりますが明らかに窓の外が明るくなっているのが分かると思います。チャートのシャッタースピードのところに「環境光をコントロール」というのはそういう意味です。

さらに、今度はシャッタースピードとISO感度も変えてみます。

●F5.6、1/60、ISO400

さて、どうでしょうか?上記2つの露出は同じです(※理論上ね)。これが前述した4つのパラメーターの組み合わせである、ということになります。

---

このあたりについてはもっと深掘りして解説したいところですが、これがけっこう面倒なんですwこの辺は小手先のテクニックと言うよりも原理原則をがっちり理解してないとなかなかたどり着けない部分ですし、それを一から文章で説明するのは労力がかなり必要、ということです。

ただ、以前からワークショップでやらないとならないと思いつつ、一度試しに入れたのですが時間の制約もあってなかなか正式にカリキュラムに入れられない「隠れたツボ」です。

ご参考まで。。。