コラム:フォトレタッチソフトあれこれ

本日はフォトレタッチソフトについてのお話です。

さて、それで世の中には何種類かフォトレタッチソフトがあります。最近ではRAWデータの現像ソフトと分けて語られることもあるようで、この辺について混乱されている方もいらっしゃるかと思います。そこで私の知る範囲で恐縮ながら各製品を少しずつレビューしてみます。

●Photoshop

誰もが聞いたことがあるPhotoshopですね。これ使っていれば問題無い、って奴です。現在のバージョンは「CS6」で初代から数えてバージョン13ということになるようです。すごいですね。そんなにバージョンアップすることがあるとは・・・。10年くらい前にもうバージョンアップしなくなるだろう、と思っていたのですがAdobeも必死です。何がどう良くなっているのか私にはもう分かりません。

私なんて未だに「7」使ってますからねw

それで私がそもそも「7」を使っている理由としては、CSに変えるメリットがよく分からない。少なくとも私が使っている範囲においてCSじゃないからできない、ということは無いわけではないですがバージョンアップを必要とするまで切羽詰まったことがないのです。先々切羽詰まるかも知れませんが、少なくともRAWの現像は後述するLightRoomでやってますので今のところ特段「CSじゃなきゃダメ!」ということはないです。

ただ、恐らくというか間違いなく業界標準なので、ファイルのやりとりも稀にPSD形式でやりとりする場合があります。お互い暗黙の了解で「フォトショップ持っている前提」で話が進むことが多々あります。

なお、学習したり分からないこともネットで探せば分からないことはすぐ出てきます。恐らく後述するPhotoshopElementsよりもユーザー数多いんじゃないでしょうか。

●Photoshop Elements

これはPhotoshopの廉価版です。価格も安価です。恐らくですがWeb用の画像加工ならこれで十分な機能を保持しているように思います。仕事で使わない人が無理してPhotoshopCSを買う必要は無いと思います。

それで今回改めて違いについて調べてみたのですが、そもそもPhotoshopについてよく知らない(!)のと、正直Elementsも使ったことがないので一概に言えませんが、どうやらElementsは「CMYKモード」に対応していないようです。

「Web用の画像加工なら」と前述しましたがこれはCMYK変換できないからで、実は紙媒体のデザインをしている人ならCMYK対応していないと使えないのです。この辺はAdobeも考えてます。印刷物は印刷するときにCMYKの4色を減法混色して作られるわけですが、RGBデータでは印刷時に正確な色味が出せないのです。また、写真などの印刷原稿はEPSデータで貼り付けたりするのでやはりCMYKじゃないとダメなんです。

ただ、用途がWebや簡易的な印刷(インクジェットプリンタでプリントするなど)の場合、両者の価格差を考えたら割り切ってElementsという選択肢も悪くないと思います。

●Light Room

これは毎日絶対使っています。これないと死にます。もう生きていけませんw

これはレタッチソフトというよりは、「RAW現像ソフト」ですが、Photoshopだと結構面倒な色温度の補正や簡易的な修正、トリミングなんかが瞬時にできます。むろん、画像管理もできるので撮ってきた写真を取り込んでしまえる万能なソフトです。テザー撮影といって有線でカメラと繋げば撮影した瞬間にPCのモニタで確認もできます。

フォトグラファーにとってこれほど便利なソフトはないと思います。

特に画像管理に関しては、大量の画像を取り込んでも管理しやすく、現像するときにウオーターマーク入れたりするのも簡単にできますし、直感的に使えるのも良いです。

要するに画像ファイルを一つずつ管理してフォトショップで加工するよりも全然作業効率が違うのです。

それでフォトショップとよく混同されて「どちらが良いですか?」と聞かれますがそもそも違う物ですし、フォトグラファー向けなのがLightRoom、デザイナー向けがPhotoshop、と私は理解しています。ただ、私の知る限りでは最近のフォトグラファーは両方持っている人がほとんどです。

なお、Macには「Aperture」というこれと同じようなソフトもありますが、Mac専用なのと、全体的に情報量が少ないように思います。いろいろなサイトや文献を読んでもLightRoomのほうが多いです。あと、LightRoomにはMac版もWin版もあるので汎用性が高いです。

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さて、「フォトレタッチソフトあれこれ」と書いた割にAdobeの製品しか出てきていません。他にもPhaseOneとか、GIMPとかいろいろあるにはあるのですが、そこを論じても意味がない(私の周囲で使っているという人を聞いたことがない)。

そのあたりについても書こうかと思いましたが、プロもアマチュアもよほどの事情が無い限り「Adobe以外を使う理由」は無いと思います。

(まとめ)

・Adobeの呪縛から解放される日は遠い・・・。

恐らく長年使っている方たちはよくご存じかと思います。

余談ですがワークショップでは今回紹介したLightRoomを使ってますし、「白バック飛ばし」ではPhotoshopで処理の仕方も解説しています。

けっこう募集要項に書いてないことやってますのでご興味のある方は是非。

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