フロント紗幕(トレペ)の実践

今回は「フロント紗幕(トレペ)」のテクニックです。

最近流行の、曇り空と言いますか、影の無い、柔らかいほわ~っとした感じの光質でちょっと暗いかな?、みたいな感じの広告写真を見るとことが多いと思います。ここで具体例を挙げるのは後々問題になると面倒なので避けますが、某飲料メーカーとか、某携帯電話の会社とかの広告の写真に近いライティングです。

これはどういう原理かというと「大きな光源」の「もっと大きな光源」と言った感じでしょうか。当スタジオには梁が出ており、そこに紗幕やらトレペだのを貼って大きな光源を作り出しているわけです。

ダイアグラムは;

こんな感じで撮ってます。

実際に大きなスタジオなどですと幅6m以上とか、高さも5mくらいでやる場合もあり、セッティングはスタジオの大きさや機材で変わります。でも当スタジオくらいのスペースでもやろうと思えばできます。これだとソフトボックスとか要らないですし、むしろソフトボックスでは作れない光質を作ることも可能になります。

それで紗幕の裏側はこんな感じ;

ポイントとしては;

・紗幕とストロボの距離を離す

これは紗幕とストロボの距離が近いと光が拡散されず、紗幕全体を照射面として使えないから距離を離しています。

・アンブレラ2つ

照射面が大きいのでアンブレラ付きのストロボ2灯使っています。まぁ、2灯あったほうが安心ではありますが、「ブログ用の見栄え」を考慮していますが、テストでは1灯でもいけました。

・撮影位置

これだけ大きな光源なのでカメラマンがどこから撮ってもカメラマンの影は入りません。これは光の「ラッピング効果」で大きな光源になるほど影は付かないのです。

こんなところでしょうか。

あとは撮影後に明るさや色温度をお好みで調整すれば良いのです。

そんなに難しくないですよね?

(まとめ)

・散々言い続けていますが、「大きな光源、小さな光源」を理解していないとこれはできません。

・その場にあるものを利用する、撮影場所の構造を活用する。専用の機材じゃないと駄目というルールはない。

・スペースが無い、機材がない、だからスタジオライティングができない、というのは「言い訳」に過ぎません。やろうと思えばどこでもなんとかなるもんです。

こんなところでしょうか。ちなみにこれに近いライティングができる機材としてはこちらのソフトボックスです。

・ソフトボックス SB-120

サイズを比較すると圧倒的に照射面積違うのがわかると思いますが、これでも今回紹介したライティングの照射面積の1/4くらいですけどね。

ひとまずこんなところで。

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