透明な物を白バック飛ばしで撮る。

アンケートにコメント頂いた中に;

「白バック飛ばしと、白い皿、透明なグラスの縁の描写を両立させたいのですが、なかなかうまくいきません。」

とお書き頂いた方がおり、どういうシチュエーションか分かりませんが「透明なグラスの縁の描写」という点についてこういうことかな?ということでご紹介します。

写真(↑)は水の入ったペットボトルです。ちゃんと背景白く飛びつつ、ペットボトルの輪郭残ってますよね?ね?しかも手前に「影」まで写り込んでいます。

撮影光景はこういう感じです。

わざわざダイアグラムを図で示すほどではないのですが、一応補足しますと;

それで背景のF13とか、ペットボトルのF6.3というのはその部分を単体露出計で測っただけです。

さて、そこで問題は「透明な物」を白バック飛ばしにしたら一緒に白く飛んでしまう、ということです。何もせず、この撮影設定のまま撮影すると実はこうなります;

蓋の青い部分がわずかながら残っていますが、全部ぶっ飛んでしまっています。これはきわめて原理原則通りで、透明なんだから当たり前なんです。さて、ここでこれにはどんな「トリック」があるか?

実はこうなっています。

正解はペットボトルの裏側に白いテープを貼っただけ♪でした。

単純でしょ?

実際の撮影ではこんな雑なことせずに、白い厚紙なんかを形状に合わせてカットしたりして使うのですが、これって「ライティング」というよりは「テクニック」です。そしてこのテクニックは伝統的なテクニックで商品撮影をするカメラマンなら100%知っていると思います。

(まとめ)

・透明な物を白バック飛ばしで撮影することは不可能ではない(不可能な場合もあると思うけど)

・これ、書いて大丈夫だったかな?(業界的に)と少し不安になっている(笑)

ひとまずこんなところで。

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