ハニカムグリッドを作る!

ハニカムグリッドというライティングの機材があります。こういう奴です↓;

それで構造としては単純で「グリッド状」であればいいわけで、似たような形状になるなら同様の効果のライティングが作れます。それで今回は100円ショップの材料で実際に作り方を説明します。

さて、材料ですが;

(材料)

・100円ショップ(キャンドゥ)の仕切版:適量

・ガムテープ:適量

・段ボール:適量

・黒いストロー:適量

材料としてはこんな感じです。最後の「黒いストロー」は最後に「ハニカム風」にするために使います。

ちなみにこのストローはダイソーで調達しました。基本的に材料の大半といいますか、仕切版とストロー以外は自宅にあるようなものしか使ってませんので実質200円程度です。

さて、作り方です。

●手順1

仕切板を手持ちのストロボの発光部に合わせて「格子状」に組みます。

ザックリストロボヘッドのサイズを測り;

仕切板を切ってパーツを揃えます。

それでここから「格子状」に組むのですがこの仕切板がこういう使い方を想定していないのか、きわめて組みづらい。

ここまではなんとか来ますがこの「三枚の出っ張り」がどうにも入りません。それで力任せにグッと押し込むと;

ボッキリ折れました(T_T)

ただ、これでもグリッドとして「使える」んです。

さて、ひとまず組み上がったあら次は仮組してテストします。

●手順2

仮組は適当でOKです。

仮組と言ってもただ段ボールで周囲を囲っただけです。ここで一度テストします。

うっすら丸いですが、ハニカムグリッドよりもスヌートっぽい。そこでもっとハニカムグリッドらしくするために、前述したストローを使います。

●手順3

ストローを仕切板と同じ高さに切りそろえ、格子の中に詰め込みます。

そしてテスト;

ストローを入れる前よりも円がクッキリしています。

あとは段ボールで全体を覆って、好みの形に仕上げます。

これでひとまず完成です。

今回は説明用に取り急ぎ作ったので外観がイマイチですし、ガムテープで固定していますが、外観や固定方法は自分でいろいろと工夫してみてください。けっこうあっさり作れます。

それにどうせ自作(しかも安いし)の機材なので自分が納得するまでとことん作り込むと楽しいですよ。

(まとめ)

・100円ショップは撮影機材を自作するための材料の宝庫。

・ハニカムグリッドは格子状ならどんな材料でもとりあえず作れる。

・撮影機材は高いと諦めず、身の回りの物を「何に使うか」ではなく「何に使えるか」を考えてみる。

こんなところでしょうか。撮影機材ってこうして知恵を使えば自作できるものは多いんですよ。

とりあえず作ってみてはどうでしょう。

(おまけ)

これは私が今も使っている「自作のハニカムグリッド」です。

もうボロボロですが(笑)。それで真ん中部分をスリット状に残し、上下をガムテープで塞いでいるのは「よりソリッドで小さな光」が必要なときに使っています。ちなみにこれ↓で使ってます。

この写真では全部でストロボ3本使ってて、向かって、「真上から1本(メイン)」、「左後方から1本」、そして「右前方からグリッド付けて1本」です。

撮影意図としては黒い被写体の背景を黒く潰したかったのですが、ただ、輪郭を残さないと真っ黒になるのでいかに被写体の形状を残すかを考えました。そしてこの被写体の場合、「赤い金具部分」を強調したかったのですが、メインライトだけだとこの金具部分に十分な光が当たらず、何か補助光的なものを考えてみましたが、スヌートでは大きすぎるし、通常のハニカムグリッドでは当たる範囲が広かったので、自作のハニカムグリッドを使いました。

こうして「欲しいライティング」を作るときに機材を自作するというのは日常的にやることです。「市販品じゃなければならない理由」はどこにもありません。

ひとまず参考になれば幸いですm(_ _)m

 

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