「撮影テクニック」というテクニックはない。

よく「撮影テクニック」について聞かるパターンに;

「なんか良い撮影テクニックない?」

とか、

「何にでも使える撮影テクニック教えてよ。」

とか、挙げ句の果てには;

「撮影テクニックってなに?」

とまで聞かれます。

それでハッキリ言ってしまうと「撮影テクニックというテクニックは無い」ということです。特に被写体が漠然としているというか、何を撮るのか分からないのに答えようがない。撮影テクニックというのはそういうもんです。

まず、被写体のジャンルだって数え切れないくらいあります。

人物(大人)、人物(子供)、人物(赤ちゃん)、動物、ペット、建築物、自動車、バイク、スポーツ、演劇、コンサートなどなど。。。キリがないくらいあります。

そしてそれぞれの被写体の撮影テクニックはそれぞれ違うし、撮影環境や撮影意図でも変わってきます。

例えば「料理写真」の場合、和・洋・中の違い、お皿に盛られた料理の感じなど様々です。こうした複雑な状況下で「唯一絶対の撮影テクニック」なんて存在しません。

こうしてみると撮影する上でいろいろな要素が絡み合っています。

でも、一番重要なのは「具体的にどういう写真を撮りたいか?」をイメージすることです。撮影テクニックの根本的な悩みの大半は「イメージ」が漠然としていることが原因です。具体性が無ければライティングも考えられないです。これは間違いない。

でも、「撮影テクニック」を聞いてくる人はあたかも「唯一無二のスーパーテクニックがあるのでは?」と思って聞いてくる場合がほとんどなので前述したような回答をすると(逆ギレ気味に(苦笑))「???」となるわけです。

結論としては様々なバリーションの撮影技法や機材の使い方などの総合的な名称が「撮影テクニック」ということです。海パン一枚で撮影するグラビアカメラマンのあのスタイルもれっきとした「撮影テクニック」と言えるのです。

(まとめ)

・「撮影テクニック」というテクニックは存在しない。

・「撮影テクニック」に答えはないので柔軟に考える。

・撮影結果を具体的にイメージし、そのために必要な撮影テクニックを選ぶ(※真似でもOK)。

・とりあえず得意な撮影テクニックを一つ持つ。

単純に言ってしまうとあまり難しく考えないことです。また、誰かの撮った写真のライティングを真似てみる、再現してみるというのも有効な手段です。写真は真似ても同じには絶対になりませんので。

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