テザー撮影とワークフローのはなし

今回はすでに実践されている方もいるかも知れませんが、「テザー撮影」についてのお話です。それでついでなのでワークフロー(私の場合)なども少し解説します。むしろご質問いただくのはワークフローのほうが多いように思いますが、別に隠すようなことじゃないので書いてしまいます。

まず、テザー撮影ですが、何かというと撮影した写真をその場でPCに取り込み確認する撮影方法で、最近では一眼レフデジカメを買ったときについてくるメーカーの付属ソフトでもできるようです。はっきり言ってしまえばさほど難しくも特別なものでもなく、カメラとPCあればどなたでもチャレンジできるんじゃないでしょうかね。

それでは何が必要かというところから始めますと;

・カメラ(テザー撮影の可否はカメラの機種によって異なるので、どんなカメラでもできるわけではないです)

・PC(デスクトップ、ノート関係ないです)

・テザー撮影に対応しているソフトウエア(私はLightroomを使っているので今回Lightroomで解説します)

・USBケーブル(これが意外と重要で、最低でも2m以上のものを用意しましょう)

こんなもんでしょうか。恐らくキャノンやニコンの一眼デジカメユーザーならUSBケーブルさえあれば、付属ソフトですぐできるんじゃないでしょうか?(※確かEOSUtilityはできたように記憶してますが、数年前に一度使ったくらいなのでマニュアル読んで確認してみてください。)。

さて、実際に繋げるとこういう感じです;

こんなもんです。何も難しいことはありません。カメラとPCをUSBケーブルで繋いであとはソフトウェアを起動し、テザー撮影のモードにすればOK。

するとあとはパシャパシャ撮影するとPCのモニタに撮影された順番で映し出されます。これは便利です。

(テザー撮影中はツールバーが表示されます。※↑クリックで拡大)

それでここまで説明しておわかりの通り、難しいことは全くありません。かなりあっさりできてしまいます。

当然、実際の画面で確認するのでカメラの背面モニタよりも大きいですし、必要なら「その場」で色の調整や明るさ調整もできます。また、実際の仕事で便利なのは、写真のテイストの「有り無し」の判断をクライアントやモデルさんにして貰いやすくなります。実際のところ、カメラの画面でも確認できますが、仕事でやる撮影の場合は撮り直しなんてできるわけないですし、可能な限りクライアントの様子(というか顔色)伺いながら撮ったほうが安心です。怒られるならその場で怒られたほうがいいんです!撮り直せるならそのタイミングを逃さない!ことが重要(私の主観w)

ここで、なぜ無線じゃなく有線?という疑問が沸いてきます。ここからは私の主観というか経験則ですが、無線は転送速度が遅いのと、それ以上に不確定要素が多いように思います。要するに繋がらなかった場合の原因究明がしづらいというか、不良となる要因がどこかわからないからです。

確かに無線のほうが今風で格好いいのですが、仕事でやる以上、不確定要素は極力排除したいのです。

さらに私の経験則で言ってしまえば、トラブルは想定外のことしか起こらない、機材は現場でしか壊れない、予備やスペアが無いものが壊れるのが常ですw

また、テザー撮影中に起きるトラブルの典型例としてカメラが「ビジー(busyと表示された状態)」になるトラブル(キャノンの場合)です。かなり良い調子でバシャバシャ撮っているときにメモリがフローするのかカメラもPC側もフリーズします。これは本当に焦ります。

ちなみに「busy」と表示されているから放置しておけば戻るかというか、そんなことはありません。しかも撮影中にしか起こらないトラブルです。そういうときはUSBケーブルを抜き、Lightroomを再起動することにしています。絶対待っていても復活しませんし、仮に復活するにしても撮影中断していることに変わりはありません。

こういう時、変な汗が全身から噴き出るとともに、現場の空気が凍り付きます・・・。必死にトークで繋いでも、クライアントには「やばい空気」が伝わりますw

さらに、よくあるのですが、トラブルというほどではないものの、カメラに挿しているUSBケーブルがちょっとどっか引っかけた程度で抜けるというアクシデントは起こります。

ご覧の通りカメラのUSBポートにケーブル挿しているだけですし、USBケーブルと言えどもそれなりの長さになると重量もあり、ちょっとしたはずみで抜けてしまいます。その都度繋ぎ直すのも撮影のリズムを阻害しますのでそういうときはこんな感じにします。

カメラのストラップを通す金具に、針金でもヒモでも良いんですが、小さな輪を作ってUSBケーブルをそこに一回し通してから挿します。これで前述した「USBケーブルが抜けるアクシデント」は多少なり避けることができます。しかも一切お金かかりません。

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さて、テザー撮影とワークフロー(というか裏話?)を説明しました。やったことない、もしくはやってみたいと思っている方は一度トライしてみてください。

ワークフローに関してはもう少し書きたいところですが、さほど特別なことをしているわけでもないですし、人によって異なる部分です。ただ、改めて(参考程度ですが)私のワークフローをご紹介しようと思っています。

ひとまず、ご参考まで。。。。

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