白バック飛ばしライティングの応用
今回は白バック飛ばしのライティングを応用したライティングの紹介です。ちなみにこれは「実務でも使える」ので覚えておくといいですよ。
早速ですがセッティングはこれだけです。
使っているのはクリップオンストロボ2本だけです。背景を光源として使うのですが、これは「大きな光源・小さな光源」の応用です。背景を飛ばし、その反射光を使っています。
被写体のモデルさんにいろいろとヨガのポーズを取って貰うのですがポーズごとにライティングを変えると撮影リズムが狂うのでできるだけ大きな範囲を光源として使えるようにストロボをセットします。こうすることでモデルさんには自由に動いて貰うことが可能になるのと、背景をフルに使ったアングルで撮れます。
それで実際に発光させるとこうなります;
クリップオンストロボで幅2.7m、高さ2.3mのバックペーパーが見事に白飛びしてるでしょ。セッティングはこれだけです。難しいのはストロボの奥場所や角度で、これは「入射角と反射角」を理解していないとなりません。
あと、光には「ラッピング効果」というのがあって、大きな光源になればなるほど、光量が大きくなるほど被写体を包み込む効果があります。
さて、実際の撮影としてはこういう感じ;
(F4.0、1/100、ISO200)
光が綺麗に回りつつ、モデルさんの腕に光が当たり、同時に影も作り背中や肩の筋肉の隆起を強調できています。また頭のエッジ部分もほんのり白飛びさせてミルキーな感じになっています(※この写真は「無加工」ですからね。なんでもかんでもフォトショップを使えば良いってもんじゃないんですよ(笑))
(まとめ)
・白バック飛ばしのライティングテクニックは応用の幅が広い。
・クリップオンストロボ2本でOK。
・このライティングで撮影された雑誌や広告写真は多い。
こんなところで。
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