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Shoot in the small restaurant

さて、前回(と言ってもかなり前ですが)ご紹介した「狭い場所での料理撮影(前編)」とその「後編」ですが、動画作ったのですが、ご紹介するのをすっかり忘れておりました<(_ _)>

私個人のFacebookページではご紹介したのですが、再生回数増えないなぁ、と思っていたらこちらで紹介するのをすっかり忘れておりました。

こちらも前編、後編というか2本立てで作りました。

英語のタイトル付けてそれっぽく見せてますが、いろいろと試してみたいことがあり、試験的な試み満載です。

たとえば今回の動画は撮影から編集まで自分でやりました。当初の予定では外部の映像系の方にお願いする予定でしたが、たまたまGoPro借りられたのでだったら自分でやってみようと思ったわけです。

ただ、ダラダラ私が解説するよりもちょっとエンターテイメント的な方向で編集した方が面白いと思ったのと、基本的にカメラ固定での撮影でしたので撮影時にざっくり構成決めてから撮りました。まあ、自分で撮っているので編集点も作りやすく、こういうやり方もありかなとも感じました。

それぞれ90秒と60秒程度なのでお手すきの時にでもご覧いただければ幸いです。

さー、ご覧あれ!




狭い場所での料理撮影 ~後編~

さて、前編では撮影機材を使った例を紹介しました。

今回はバウンスを活用した例をご紹介します(P-82、P-132参照)。

狭い場所で撮影するときに、撮影機材が設置できない、もしくは大きな光源(P-66)を使いたいと言ったときに「壁」を使います。今回撮影したスペースで大きなアンブレラやソフトボックスを設置するスペースはありません。そういうときは壁を使って光源を作ります。

●天井バウンス

まずは天井バウンスから。

写真では分かりづらいですがこちらのお店の照明は暗めです。飲食店(特にお酒出すようなお店)の場合暗いことが多いです。そりゃ写真撮るためにお店をデザインしませんので当たり前です。でも、そうした環境でも撮らないとならないわけで、しかも狭いとなると使えそうな物はなんでも使います。光源のサイズも重要ですが、とにかく明るさを確保しないとなりません。

そこでこうした天井バウンスだと大きな光源を作り易いです。それでは早速撮ってみます。

光の周り方としてはむら無く回ってます。また真上からのバウンス光なので影も真下に出ています。でも、環境光の影響で少し赤くなっています。実際のところ店内照明が暖色系なので実際の見た目に近いです(※カメラのホワイトバランスは「オート」)。

さて、どうしたものか?これでも良いという判断もあれば、料理そのものの色味を出したいという判断もあります。ただ、もうすでにご承知かと思いますが、LightroomやPhotoshopで色温度を変えるだけです。多少の色温度の違いは後で修正可能なのであれば光の周り方や影付きに集中するという撮影スタイルもありです。実際にはテザー撮影(P-140)の場合は都度パソコンで確認できるので、不安なときはその場で色温度変えて確認します。

(左が修正前、右が修正後です。)

 これまた面倒な話ですが、右の修正したものは少し寒々しい印象(個人的見解)し、これが良いという判断もあります。「前編」でも書きましたがこのあたりは写真を使う人の好みだし、何をどう表現したいかに依存する部分だなぁ、と思います。毎回撮るたびに悩ましいところです。

●壁バウンス

さて、次に「壁バウンス」です。壁バウンスするには天井が高い場合なんかに使えると思います。天井バウンス同様大きな光源を作る目的もあります。

ストロボの手前に置いてあるレフ板について説明すると、壁バウンスの場合は天井バウンスと異なり、反射してくる光の逆側の光量が落ち、影が出るのでそれを補う目的で置きました。

また、このセッティングの場合、ストロボ光の影響も受ける(ストロボ直に近い光質になる)のでレフ板を置くことで影付きを弱める目的もあります。

さて、とりあえずセッティングが決まればあとは撮ります。

今回は壁とストロボの距離が離れていたので光量を1/2(GN60)にしています。F値も4.0に変えて手前より奥側を少しぼかしています。また、大きな光源なので料理の左右や俯瞰などいろいろなアングルで撮ります。

さて、ここでいろいろな料理を撮ってきました。すると食べられることもなく料理が「待機」してまして、こうした大きな光源で撮っているときは最後に集合写真を撮ります。

こうしてみるとそれっぽいアングルですが実際の撮影テーブルはこんな感じです。

狭いながらも料理の位置や自分の撮る位置を変えながら撮ります。与えられた環境の中でベストを尽くすことだけを心がけます。

余談ですが、パエリアは乾き、アヒージョは油が固まり始めてくるのでスピード重視ですw

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さて、二回にわたり久しぶりの更新でした。いずれも拙著の内容です。お持ちの方はいまいちど読み返し、練習してみてください。




狭い場所での料理撮影 ~前編~

今年の2月に拙著が販売され、なかなかご好評頂いております<(_ _)>

それで今回は拙著の内容の延長で「狭い場所での料理撮影」について解説してみようと思います(P-138参照)。

まず、実際の撮影現場というのは撮影条件がこちらの都合にマッチするということなんてあるわけもなく、常に何かしら制限があるものでそんなのいちいち気にしてても仕方ないのでその環境でできることをやるしかないわけです。特に狭い場所の場合は機材の選定も考える必要があるのですが、今回の撮影スペースは飲食店の一角で、広さにして畳み2畳くらいのスペースでした。

ライトスタンドを立てるスペースも限られてますし、そもそもテーブルが小さいという制限があります。それで今回は33インチのボックスアンブレラを使います。

それで33インチを選んだのはむろんスペースの制約があるからで、ソフトボックスを使うスペースもなく、43インチくらいのサイズだと撮影時のワーキングスペースの確保が難しいという判断です。実のところ43インチサイズは使い勝手が良いというか、割と万能なのですがやはり物理的に大きく、今回は撮影に使うテーブルのサイズも小さいということもあり小さいサイズを選びました。

露出の設定についてはストロボ1/4(GN60)、F8.0、ISO200、シャッタースピード1/125でチェックします。アンブレラも実際にテストしてみると今回使うテーブルをカバーするくらいの光は回ります。

実際の撮影風景はこんな感じ。

それでボックスタイプのアンブレラを使った理由ですが、普通のアンブレラでも大丈夫だと思いつつ、ディフューザー無しのアンブレラで撮影した場合、光がまだらになったり、シャフトが写り込む可能性があるからです(あくまで個人の経験則なのでそこは好みです)。特に料理の場合は汁気や油分があるのでてかり易いのでね。

ライティングが決まればあとはひたすら撮るだけです。斜めからでも俯瞰でも撮りながら微調整をします。

それでディフューザー付きのアンブレラということで言うと普通のアンブレラにディフューザーを付けて使う場合もあります。

使っているディフューザーは41インチサイズですが、今回は36インチの折り畳みタイプのアンブレラに付けて使いました。

アンブレラがディフューザーより小さいので多少ぶかぶかな感じでしたがとりあえず付いたので使います。機材の使い方というか使い分けは臨機応変に。

それで撮ってみると被写体のてかりが気になり、ストロボ光を一段落としました(この辺は各自の判断です)。

ちなみに料理撮影の場合、次々に料理が出てくることが多いのでかなりテンポやスピードが必要になります。また、せっかくなので複数の料理を並べて撮ったりもします。

最初の作例よりもストロボ光を一段落としてますので露出が変わってますが、露出に関しては後から補正することも想定してどんどん撮影していきます。拙著のP-57でも書きましたが、露出(明るさ)に関して言うと人によりけりだったりします。例えば;

この3つの露出の違いの中でどれが良いかなんて各自の好みです。端的に言うならば実際にこの「写真を使う人」の好みが「正解」です。


それで撮っていてどうしてもてかりが気になる時は向きを変えたり入射角と反射角の原理(P-62)を考えながら撮ります。

このあたりに正解があるわけでは無いのでいつも悩ましいところではありますが、、、

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さて、久しぶりの更新だったのでいささかぎこちない感が否めませんが、「後編」ではバウンスを使った例をご紹介します。




横から当てる料理写真のセッティング例

さて、かなり久しぶりの更新です<(_ _)>

それで本日はライティングのセッティングのお話です。先日、日本橋のラヂマルさんの料理写真の撮影をする機会がありましたのでそのときのライティングの話です。

早速ですが料理写真の撮影のセオリーとして「被写体(料理)の向こう側からあてる」というのがあります。これはこれでここ数年のトレンドですし、料理の場合は概ね被写体の向こう側から光を当てるライティングが主流のように思います。当然、それに対して異論を唱えるわけではありませんが、そんな都合の良い撮影環境ばかりではないと思いますので今回はあえて「真横」で撮ってみました。

セッティングは一種類です。

大きなソフトボックスと、その向かい側に大きめのレフ板です。大きなソフトボックスは大きな光源であるとともに、「疑似窓」としての役目、大き目なレフ板は影付きを和らげるためです。むろん、レフ板も大きければそれだけ「大きな光源」になりますからね。

それでなぜこういうセッティングにしたかというと、撮影するときのワーキングスペースを確保するためです。この設定なら正面に対して上下左右自由にアングル変えて撮れるんです。

ちなみに背景を白背景にしていますが、これはあってもなくてもかまいません。撮影しながらクライアントに確認し、不要なら外します。ちなみにこのセッティングで撮るとこういう感じです。

左側に影が出てますが、大きな光源で挟んでいるので柔らかい影付きです。また、上下に動けるスペースがあるので俯瞰撮影もそのままいけます。

それで今回はランチ(5種類)とメイン料理数種類を撮影です。皿の大きさや高さもけっこうな種類があり、料理に合わせてアングルを微調整しないとなりません。たとえばこちら;

こちらはこんな感じで撮ります;

また、料理の奥側から当てていないため、手前にレフ板を置く必要がないのでローアングルもそのままいけます。

こうしてこのライティングだと割とテンポよくバシバシ撮れます。むろんテザー撮影してますので時折クライアントに確認しながら「ちょっと違うなぁ・・・」と言われてもすぐに微調整して撮れます。

また、割と盲点ですが次の写真のような「深さのある器の料理」;

こういう料理(というか器)の場合、中の料理に光が入りづらいのですが、このライティングならレフ板を持ってもらうことで撮りやすくなります。

これは奥側からのライティングだと、カメラマンが撮るアングルにかなり制約が出るので撮りづらいと思います。

そしてこのライティングのポイントは大きな光源を使い、撮影アングルに自由度があるので、「あえて余白を作る撮り方」も簡単です。

どうでしょうか。

(まとめ)

・ライティングのセオリーは大事だが、あえて崩す柔軟性も時には必要。

・撮影意図や撮影プランを考えてセッティングを決める。

・光源サイズをうまく利用する。レフ板も大きければ「大きな光源」としての効果がある。

今回紹介したライティングが正解ということではありません。あくまで「考え方」としての例です。このブログやワークショップで言い続けている「原理原則の応用でしかない」ということです。

ご参考まで。




Pモードの応用

以前、被写体露出と背景露出について説明しました。

要するに、被写体と背景の露出を別々に考えることで露出をどう決めるか、ということです。それで「そんなこと言われても・・・」とか「難しそうだから・・・」という方向けにちょっとしたテクニックをご紹介します。

今の一眼デジカメにはいろいろな撮影モードが搭載されていますが、その中に「P」と書かれているモードがあると思います。これを「Pモード」とか、「プログラムモード」とか「プログラムAE(AEはAutoExposureの略)」と言って、カメラが自動的に露出を決めてくれるモードです。ちなみにこのモードでは内蔵ストロボは勝手に発光しません。

このモードを使って背景露出を決めるわけです。ひとまずどうやるか説明します。

まず、カメラの設定をPモードにして撮影します;

測光方式にもよりますが、カメラが適正露出と判断した結果がこれです。ちなみに設定はF4.0、1/40、ISO100でした。

次に恐らくどの一眼デジカメにも付いている機能だと思いますが、「露出補正機能」を使って全体の明るさをコントロールします。最近のカメラは上下に±3段分くらい調整可能だと思います。また、カメラの液晶モニタでも補正量を確認できるようになっている機種が多いと思います。

機種によってはファインダーの中にも表示されます。

さて、そこで最初に撮った「スタート地点の一枚」を明るくするのか、暗くするのか決めて再度テスト撮影をします。

●一段分明るく

この時のカメラの設定はF4.0、1/40、ISO200です。そこで次に一段暗くしてみます。

この設定はF5.0、1/50、ISO100です。整理すると;

・一枚目:F4.0、1/40、ISO100(±0段(スタート地点))

・二枚目:F4.0、1/40、ISO200(+1段)

・三枚目:F5.0、1/50、ISO100(-1段)

となりました。それでこれは以前説明した「みんな嫌いな『段』の話」と全く同じ考え方です。それを自分でやるのか、カメラが自動でやるかの違いです。

ここでは背景を明るくしたいので「+1段」を選びます。

明るいですが被写体(ぬいぐるみ)が暗いのでここでストロボを使います。

光量はひとまずガイドナンバー58のストロボで1/32に設定しました。ちょっと明るすぎるかな?ということでストロボの光量を一段落とします。

微妙な違いにも見えますが、光量を一段落としたことで自然な光量になった(?)と思います(※ここは主観なのでさほどナーバスに比較しないようにw)。

それでこの「ストロボの光量を調整する」というのは「フラッシュエクスポージャー」の考え方と同じですし、、被写体露出と背景露出の説明の時にも触れています。

さて、どうですか?おそらくこの方法ならば難しく考えなくてもできると思います。

(まとめ)

・とりあえずやってみるならPモードを使うと割と簡単にできる。

・ただ、仕事や具体的な撮影意図があるときはそれぞれの要素を自分で決める必要がある。あくまでこの方法は参考程度に。

難しいと思ってまだチャレンジしてない方はもちろん、上級者でも背景露出がイマイチ決まらないという方も一度試してみると良いと思います。

ひとまず。

(ワークショップについて)

4/25開催のワークショップですが、募集中ですので興味のある方は是非。

基本的に当ブログを繰り返し読み、実際に試せば理解はできると思っていますが、やはり過去の受講者の方たちの反応を見ていると、読むだけよりも実際に「体感すること」で理解が深まったり、しっかり自分の知識になります。

ちなみに申し込みされた方には「事前に予習すること」と「分からないところを整理しておくこと」を強く推奨しています。そのほうが何も準備をせずにワークショップに参加するよりも、支払った価格以上の価値を得ることができるからです。




ワークショップの告知と小ネタ

さて、今回はワークショップの告知と小ネタです。

次回、ワークショップは来年の1月24日(土)を予定しています。開催概要はこちらでご確認ください。開始時間は14時を予定しています。

  • 日程:1/24(土)
  • 時刻:14:00~17:00(延長の可能性アリ)
  • 場所:UNPLUGGED STUDIO Shibuya
  • 費用:22,000円(税込み)
  • 定員:5名(定員に満たなくても募集を締め切る場合があります)
  • ※終了後は希望者がいれば「懇親会」と称して飲み会を開催します(費用は単純にワリカンです)。

内容についてはみなさんご存知かと思いますが、下記でご確認ください。

ワークショップのご案内

ちなみにです毎回カリキュラムの修正をしているので、若干記載の内容と違う場合がありますので。

ご興味のある方はお早めにご連絡ください。

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さて、小ネタ、です。小ネタと言っても割と重要なポイントです。ならば1つのトピックスとして取り上げるべきとも思うのですが、これが紙面の制限と言いますか、面倒なのでシンプルに、あまり深掘りしない感じで説明します。

それで何かというとストロボ光と自然光のミックス光での撮影です。これは時折質問頂くのですが、けっこうドツボにはまる方もいるようです。ただ、常日頃言い続けてますが、絞り、シャッタースピード、ISO感度、ストロボ光量、この4つの相関関係でオフカメラストロボの設定は決めます。これ以外に何もないです。

端的には以下のチャートに集約されています。

 

それで、前述したストロボ光と自然光の下で撮影した場合、よく外光が暗くなるというものです。特に窓越しの光がつぶれてしまうことが多いようです。

●F5.6、1/125、ISO200

これは撮影した時間帯のせいで窓の外が暗いのですが、やはり窓の外を明るくする場合どうするか?分かるとあっさりわかるのですが、なかなか気付かない部分です。

ちなみに絞りとストロボの光量は一定です。

●F5.6、1/15、ISO200

こちらはシャッタースピードを1/15に変えた例です。1/125から3段分明るくなってます。全体も明るくなりますが明らかに窓の外が明るくなっているのが分かると思います。チャートのシャッタースピードのところに「環境光をコントロール」というのはそういう意味です。

さらに、今度はシャッタースピードとISO感度も変えてみます。

●F5.6、1/60、ISO400

さて、どうでしょうか?上記2つの露出は同じです(※理論上ね)。これが前述した4つのパラメーターの組み合わせである、ということになります。

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このあたりについてはもっと深掘りして解説したいところですが、これがけっこう面倒なんですwこの辺は小手先のテクニックと言うよりも原理原則をがっちり理解してないとなかなかたどり着けない部分ですし、それを一から文章で説明するのは労力がかなり必要、ということです。

ただ、以前からワークショップでやらないとならないと思いつつ、一度試しに入れたのですが時間の制約もあってなかなか正式にカリキュラムに入れられない「隠れたツボ」です。

ご参考まで。。。




天井の低いところで俯瞰撮影ライティング

さて、久しぶりの更新です。

ストロボライティングのテクニックの一つに「バウンス発光」というのがあります。ただ、理屈はソフトボックスもアンブレラもこのバウンスと同じ原理です。

それで今回は天井の低い場所で大きな被写体を俯瞰撮影するときにバウンス発光をやってみましょう、というお話です。

今回の被写体は直径55cmのオパライトのケースなのですが、広げると直線にして120cm近くあります。

このサイズになると全体をカバーできるソフトボックスもありませんし、そもそもソフトボックスを上から当てても当事務所のスタジオの天井光は2.4mしかありませんので俯瞰気味に撮ろうとするとソフトボックスが邪魔して撮れないのです。

また、大型のアンブレラを両サイドに二本立てることも考えましたが、光の周り方にムラが出るのと、撮りづらいわけです。そこで天井に直接バウンスさせたわけです。

セッティングはこんな感じです;

被写体が大きいのでストロボを二本使っています。こうすることで天井自体が光源として使えます。一方、ストロボが一本だけだと;

当てる角度次第ではありますが、被写体の大きさに比して光量も足りず、光の回り方にムラが出ます。なので天井全体を使って大きな光源を作ったというわけです。

こうして見ると目測ですが幅3m超、長さ2m超の光源というのは光も柔らかく、光沢のあるような被写体にはムラ無く光が回ります。

そしてこの場合、天井をフルに使って大きな光源として活用することで撮影アングルに自由度が生まれます。

また、バックペーパー(2.7m)を完全にカバーする光源なので、大きめな被写体を並べても撮影の自由度は保てます。例えば;

被写体上部がいささか飛んでいますが、被写体全体に光が回っています。

こうしてみると「天井バウンス」というのは古典的なライティングテクニックですが、発想の転換次第では実用的なライティングと言えると思います。

(まとめ)

・天井が低いからといって俯瞰撮影ができないわけではない。

・バウンスは古典的なテクニックだが応用の幅は広い。

こんなところでしょうか。

(ワークショップ)

すみませんが、今月(6月)はワークショップの開催しません。一応、来月はやる予定ですが労力に比して希望者が少ないので未定です。

 




クイズ 白バック飛ばし

今月24(土)開催予定のワークショップは当事務所規定の申込者数に達しませんでしたの開催しないことにしました。でも、来月も開催の予定はしています(恐らく21日か28日あたり)。希望者がいようがいまいが一応毎月スケジュールに入れていきますので中止が続いても、タイミングが合わない方も全く気にしないでください。

ほんとそろそろ卒業生向けのイベント考えないとマズイ・・・。

(※卒業生の皆さんすみません!リクエストあればメールくださいね!単なる「飲み会」でもいいかしら??w)

それで今回はそんなワークショップの一コマでやっている「白バック飛ばし」の応用例をご紹介。

題して、「クイズ 白バック飛ばし」です。

そこでいきなり質問です。

Q1.白バック飛ばしは背景が白くないと撮れない?

す。

どうでしょうか?さらに立て続けに質問です。以下はいろいろな壁紙を想定したサンプルです。

Q2.この中で飛ばないのはどれでしょうか?

ちなみに横から見るとこうなってます。

ガッチリ色が付いていたり、凹凸のある壁もあります。恐らく皆さんの日常生活の中でよく見かけるタイプの壁だと思います。

さてどうでしょうか?

・。

Ans.全部飛ぶ

が正解です。

よく「壁が白くないと白バック飛ばしできないんじゃないですか?」と聞かれますが、ちょっとしたコツと言いますか、露出トライアングルとフラッシュエクスポージャーのバランスで多少色や凹凸のある壁でも白く飛ばせます。

また、壁に当てるときの角度なんかも重要になってきますが、実際のところ白く飛ぶ壁ってけっこうあります。

ここのところ「白バック飛ばし」がかなり一般的なライティングテクニックとして浸透しているように思い、個人的には面白く各種媒体を見ています。

(まとめ)

・白バック飛ばしは背景が白くなくてもできる状況は意外とある!

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それにしてもまだまだ面白いネタがあるんですが、予算の関係もありつつ、そしてここのところ本当にバタバタしてまして、割と体はヒマなんですが、頭の中がもうグチャグチャなんです。その結果手つかずの業務が多数発生しているという始末。

とりあえず今回はこの辺でご容赦いただきたい<(_ _)>