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コラム:上海の撮影機材事情? ~後編~

前回は上海での撮影機材展示会の紹介をしました。今回は販売店の様子をご紹介します。

上海市内で一番大きな機材販売店と言われているのが「星光撮影器材城」というところ。

なかなか大きな建物で期待を煽るわけですが、中に入ると小さなカメラ店がビッシリ入っているだけです。ご存じの方ならわかると思いますが、一昔前の「中野ブロードウェイ」そのまんま。

一階はキャノンやニコンといったメジャーメーカーの商品を取り扱うお店が多いですが、二階以上のフロアからいささか微妙な空気になります。綺麗にしている店もあれば、ちょっと入りづらいお店も多々ある、というか入りづらいw

それで上海のこうしたお店の特徴は、基本的に店員さんたちは「飯食う」、「スマホ見てる」、「寝てる」のどれかです。ここに限らず今回いろいろ行ったところでだいたい同様の光景が見られます。「入りづらい」と前述しましたが、入っても相手にされない、面倒臭がられる、そんな印象。

愛想良いとか、呼び込みとか無縁です。それでも一応、背景布専門の店なんかもあったりします。

こうした専門店もあるにはあるのですが、だいたいどこも同じ商品を売っており、これで商売になっているのか?と感じます。

このお店のショーケースもなんだがガチャガチャしていて見づらいのですが、これはまだマシなほうで、ショーケースのガラスが煤けている店も普通にあります。

また、最近国内でも流通している中国メーカーのショップもあります。

これらのお店が直営か否か不明ですが、中では他のお店同様店員さんたちがスマホ見てるだけだったりします。まぁ、割と通販の拠点とか、問屋みたいな商売スタイルなんでしょうかね。

また、欧米系メーカーの機材を取り扱うお店もあります。

他にもハッセルなどの高級カメラを扱うお店もありました。こうした専門店がまとまって入っているというのは日本では見かけない光景ですが、ここで何万円もする機材を買うのか?と思うとちょっとそういう気分にならない空気感w

こんな雰囲気ですが、最上階にはリコーのサービスセンターらしき場所が・・・。

ちなみにこのフロアにはここ一軒だけです。

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それで場所を変えて、「家電量販店」らしきお店を見つけたので入りました。

見かけて入っただけなので、店名すらよく分かりませんが、こちらは日本の家電量販店に近い業態です。基本的に「家電屋」ですがカメラやパソコン、スマホなど家電以外の取り扱いもあります。ただ、基本的に内部は各メーカーの商品が一緒に並べられているというよりは、ジャンルごとに各メーカーがブースを出しているような感じです。最近、大手量販店でも見られるスタイルで、それぞれのブースには各メーカーのユニフォーム着た店員さんがいます。

そんな中でカメラコーナーがこちら。

この光景はかなり日本のカメラ店に近いと思います。ちなみに写真撮ってたら店員さんに注意されたので、前述した星光撮影器機材城よりもちゃんと(?)しているというところでしょうか。ただ、カメラコーナーはここに写っている範囲くらいで、アクセサリーの類いは見かけませんでした。

ちなみに販売価格は円安の影響もあって、日本で買うよりちょっと高いように思います。

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ひとまず二回に分けて上海の機材事情(というほどでもないのだけど)を紹介しました。上海は広いので他にもこうしたお店あるのかも知れませんが、いずれにせよ日本のスタイルとはかなり違います。上海に行った際に時間があればちょっと寄ってみるのも面白いかも知れません。

ご参考まで。。。

 




コラム:上海の撮影機材事情? ~前編~

さて、久しぶりの更新です。

先日、上海で行われた「フォトイメージングシャンハイ2015」という展示会に行ってきました。イベント規模としてはビックサイトで行われるような「カメラや撮影機材の展示会」より大規模な感じです。日本の撮影機材関連の展示会と違うのは、ブライダルフォト関連でドレスや撮影小物、撮影用のインテリア(家具)の展示もあります。

ひとまず会場に入るには事前に申し込んでおいた入場券でパスをもらい、入り口でボディーチェック、手荷物の赤外線チェックを受けてから入ります。

入ると日本の展示会と同じように各社のブースが並ぶのですが、カメラメーカーも出展してますが、それ以上にライティング機材のメーカーが多数出展しています。

最近、日本国内でもちらほら見かけるメーカー(ほとんど中国企業)も出展してました。日本の展示会でも見かけますが日本では各社小さなブースでの出展ですがこちらでは大々的に出展しています。ただ、英語が通じるケースのほうが希で、興味が沸いても話が聞ける企業は限られます。また、それ以上に「そもそもやる気がいない」ブースが多数ですので来場者そっちのけで談笑してたり、スマホいじってる担当者がほとんど。

そんな話はさておき、ストロボに関して言えば、モノブロックストロボ、クリップオンストロボともに「こんなにメーカーあったっけ?」と言えるくらいはあります。ただ、作りや品質はどこもさほど変わらない印象で、個人的にはさほど興味が沸きませんでしたw

YONGNUOのブースもチラ見しましたが、これと言って目新しいものは無い感じです。そうは言いつつ、あくまで仕事で行ってますので付き合いのある会社のブースには顔出して、商談したりもしました。

こうした感じは日本の展示会とさほど変わらないですが、目新しい商品を見つけたわけでもなく、わざわざ行ったのにネタとして面白みにかけます。ただ、やはりそこは中国というお国柄。「日本では見かけない光景」をさんざん目の当たりにしますw

機材の展示会場では日本もそうですがモデルさんを撮影するスペースがあり、カメラを持った方々が詰めかけている光景をよく見ます。当然、ここでも同様なイベントがあちらこちらのブースで行われています。

こうした光景を見かける一方、とあるブースでは撮影会の横で家族で食事してる光景はなかなか面白いです。

こんな光景見てしまうと、こっちのほうが面白くなります。なお、こうした「食事風景」はいたるところで見られます。

(カップ麺を食べる少女)

不思議なもので、どこでカップ麺とか弁当買ってきているのか最後までわからず。通路でカップ麺をすする人もいましたが、私が歩き回った限りでは売ってるところも、お湯もどこにあるのかわからずじまい、、、謎ですw

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適当にメイン会場を見回して気づいたのが、写真のフレームの展示が多いこと。

日本の展示会でもフレームの展示ブースはありますが、出展社数と規模が全然こちらのほうが多いです。また、「フレーム」と言っても「豪華な額縁」が多いです。中国に限らずですが、海外では写真を大事にし、けっこうお金かける文化が少なからずあり、それがこうしたところに出ています。

一通り、メインの会場を見た後に、二階の展示会場に移動します。こちらは完全にブライダル関連一色。

小物やウィッグなんかも展示されています。また、ブースによってはマッキントッシュが置かれていて、カップルの来場者らといろいろ商談している光景も見られます。どちらかというと、こうした場所なので女性が主導権を持って相手を連れてきている、そんな印象です。

また、「引き出物」の展示もあります。

こうして写真関連からブライダル関連まで、割と広範な展示が行われていて、もしかするとブライダル関連をメインに撮っているカメラマンなら、こうした海外の展示会を見に行くと日本には無い情報が得られるかも知れません。

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さて、簡単に上海での展示会の様子を紹介しました。それで次回はカメラ関連の「販売店の様子」を少しご紹介します。

ひとまず。




コラム:LightroomCCでHDR画像を作る。

さて、本日のお題は「HDR」です。

そもそもHDRとは何かというと、ハイダイナミックレンジ合成(high dynamic range imaging)のことです。

単純に言ってしまえば露出違いの複数枚の写真を合成し、明暗差を無くす合成手法、みたいなことです。

それで具体的にどういうことかというと、撮影した写真(の中(被写体やらその周辺))は暗いところがあったり、明るいところがあるわけです。これらをバランスよく露出を合わせる合成手法ということです。割と建築写真、特に不動産系のイメージによく使われているように思います。

ちなみに専用のソフトや各アプリケーション用のプラグインが販売されていましたが、今回バージョンアップされたLightroomにその機能が実装されたのでこちらを使って簡単に説明します。ちなみに個人的にはLightroom用のHDRプラグインを買おうかと思っていた矢先なのでラッキーではありました。

さて、早速ですがまずは露出違いの写真を三枚ほど用意します。三枚じゃなく、もっと多くても良いですし、一つの写真をLightroom上で露出を変えて複数枚用意しても良いと思います。

今回は前回紹介したラヂマルさんの店舗の外観写真で作ることにします。それでこうした建物でHDR写真を作る場合、できるだけ広角のレンズを使うのがお勧めです。また、後述しますがトリミングしやすいように「広めの画角」で撮るのがコツのように思います。

こちらは実際に撮影した写真ですが、それぞれシャッタースピードを変えることで露出差を作っています(±1段分ずつ)。ちなみにレンズは24mmです。

さて、こうして露出違いの写真を三枚撮影しましたが、これを合成するわけです。ちなみにGIFアニメで見るとこんな感じ↓

さて、実際の操作としてはLightroom上で上記の三つの画像を選択し(Ctrlキーを押しながらクリック)、メニューから;

「写真」→「写真を結合」→「HDR」

を選択するだけです。すると勝手にLightroomが合成し、プレビューを表示してくれます。

この時、「ゴーストの除去量」といった調整が可能なようですが、個人的にはよくわかりませんwまぁ、プレビューが表示されますのでこのあたりは任意で調整してください。それでここで「結合」をクリックするとLightroomに保存されます。

正直なところ、たいして難しいことありません。細かく色味や明るさ調整したりすることも可能なんでしょうが、それは必要に応じて調整してください。ただ、そんなことしなくても割とそれっぽい結果が得られます。

さて、ここからがちょっとしたテクニックですが、ここからレンズの歪曲を調整します。そもそも24mmという広角気味に撮ってるのと、あと、この写真は地上40cmくらいの高さからあおり気味に撮ってます(※三脚利用)。すると広角独特の歪曲が生まれます。

画面に「白線」を入れましたが「ハの字」にゆがんでいるのが分かると思います。それでこれを補正するのですが、このあたりはLightroom上で作業するメリットがある部分です。

ここから現像モードに移行し、右側のメニューから「レンズ補正」→「手動」を選択します。

ここから「垂直方向」への修正を加えます。それでこの時、画面にグリッドが表示されるのですが、このグリッドの垂直と建物の垂直部分を合わせるように補正します。便宜上、今回は垂直方向のみの補正をしましたが、Lightroomを使ってHDR合成をするメリットは細かな補正処理(ゆがみ、水平、回転、拡大縮小などなど)がしやすい点だと思います。

すると歪みは補正されますが、画面下全体に余白が生まれます。それで最初に書きましたが「広めの画角で撮る」というのはこうした補正後にトリミングしやすいようにするためです。それでトリミングして完成です。

と、長々と書きましたが実際にやってみるとあっさりできます。

(まとめ)

・LightroomCCを持っているなら実際に試してみたほうが早い。

・広角で撮る場合は歪みの補正をする前提で画角を広めに撮るのがポイント。

・簡単にそれっぽい結果が得られる。

個人的には手法としてHDRは知っていますが、多用するようなこともなく、数年前に専用ソフト使ってたことがあったくらいです。その後、LightroomでHDR風のプリセット作ったりもしましたが、今回正式にLightroomの機能として実装され、LightroomでHDR合成ができるとおのまま補正処理ができるのが大きなメリットのように思います。

最近のスマホやコンパクトデジカメなんかには「HDR風」に撮れる機能もあるようです。そう考えるとけっこうポピュラーな合成手法になっていると思います。

ご参考まで。

 




ワークショップの告知と雑談

まずはワークショップの告知から。

すでに数名からお問い合わせ頂いている当事務所主催のライティングワークショップですが次回開催は4/25(土)です。

  • 日程:4/25(土)
  • 時刻:14:00~17:00(延長の可能性アリ)
  • 場所:UNPLUGGED STUDIO Shibuya
  • 費用:22,000円(税込み)
  • 定員:5名(定員に満たなくても募集を締め切る場合があります)
  • ※終了後は希望者がいれば「懇親会」と称して飲み会を開催します(費用は単純にワリカンです)。

内容についてはみなさんご存知かと思いますが、下記でご確認ください。

ワークショップのご案内

なかなか参加のタイミングが難しいというお話を頂くわけですが、実のところ今のスタジオの使用期限(建物取り壊しが決定済み)の問題もあり、その頃にはまた違う形で何かやろうと思っていますが、今のスタイルであと何回開催できるかは今のところ未定です。

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さて、少々雑談です。

ご存じの方も多いかと思いますが、レンズの「倍率」について。

こちらのデジカメのズームの倍率が「光学65倍」と謳っているわけですが、何と比較して65倍かというと、広角側の焦点距離と望遠側の焦点距離の比較です。計算方法はいたって簡単でこのでカメラの場合、広角21mm、望遠1365mmなので;

1365mm(望遠)÷21mm(広角)=65(倍)

ということです。この計算はどんなズームレンズも同じです。また、「ズームレンズ」というのは焦点距離に関係無く、焦点距離が変更できるレンズの場合はどれも「ズームレンズ」ということになります。

ちなみに私自身がよくわかっていないだけかも知れないのですが50mmが「標準レンズ」というのは誰が決めたの?

広角と望遠の中間の焦点距離、くらいの認識ですが、この「標準レンズ」という規格としての50mmには諸説あるし、各メーカーでも微妙に異なるようです

ましてや「人間の視野角に近い」という説はどうも眉唾な気がします。

いずれにせよ歴史的に各メーカーの商品分類上、便宜的に使い分けているくらいの感じでしょうかね。

正直なところ私個人としてはレンズにさほど興味というか関心があるわけではないので、どうでもいい部分ではあるのですが、それでもときおり「標準広角望遠ズームレンズってさ・・・」みたいなことを言ったり書いたりする人が世の中にまだいるのを見かけると「???」となります。

恐らく言葉の定義の問題もあるのだと思いますが、それぞれシチュエーションに応じて使い分けるのがスマートな気がします。

まあ、このあたりの話は雑談なので参考まで。

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屋外ライティングワークショップですが、開催しようと思っていた場所がそういうイベント的なことには使えないということが判明し、場所探しから振り出しに戻りました。ワークショップ卒業生向けに企画し、カリキュラムも作っていただけにがっかり・・・。地道に候補の場所を探しますので卒業生の皆さんはもうしばしお待ちください<(_ _)>

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ここのところデスクワークに追われ、当ブログの更新頻度が落ちておりますが、一応私のfacebookページは週に1、2回程度更新しています。即時性の高いカメラや写真関連の情報をメインにしていますが、たまに余談というか雑談も書いています。もしご興味あればこちらもどうぞ。

ひとまずこんなところで。




コラム:クリップオンストロボの発熱量考察(ゆるめの検証)

先日、ワークショップの卒業生の方から「クリップオンストロボから煙が出るんです・・・。」という質問を頂きました。私自身はそんな経験ないのですが、気になって他のカメラマンに聞いてみると焦げ臭いとか、煙出るとか割と起こってるようです。

そこで、どれくらいの発熱なのか一度検証してみようということで調べてみました(※当事務所は検査機関でもなんでもないので精度とか、計測方法なんて雑ですからね)。

まず、計測の仕方としてはソフトボックスの中でソフトボックス内部の温度変化、バッテリーケース部分、ストロボのヘッド(発光面)の三カ所をストロボをフルパワーで連続発光してやりました。

念のためバッテリーパック使いました。

また、温度は非接触式の温度計(電池ケース、発光面用)を使い、ソフトボックス内部の温度は100円ショップの温度計を使用しました。

室温は14度と低く(スタジオは暖房入れても20度くらいまでしか上がりません(T_T))、ソフトボックス内部は16度でした。

ストロボはYONGNUO560(GN56)を使って、フルパワーにして発光。それで普段、滅多にフル発光しないのですが、概ね10回超えたあたりでエラーになり、発光できなくなりました。かなり間髪入れずに発光させているので相当無理がかかっているのでしょう。

そこで40回発光させたところで電池ケース部分の温度を測ると33度ほどでした。

さらに続けてこの単調な作業を続けることに・・・。

・60回:37度
・70回:40度
・90回:45度
・100回:48度
・120回:48度

恐らく電池ケースの部分は冬場だと、50度前後だと思われます。ただ、夏場だとこれ以上の温度になるだろうし、オーバーヒートのタイミングももっと早いはず。それで発光面に関して言えば、100回超えたあたりで測定したところ70度くらいになってました。

一方、ソフトボックス内部は20度くらいです。ソフトボックスを使ったことのある方なら知っていると思いますが、「ほんわりと暖かくなる」程度に内部の温度が上がります。

そもそもフルパワーでの発光って、手で発光面を押さえて発光してもそれなりの熱さを感じるので(※やるときは自己責任で♪やけどしても知りません。)、相応の発熱だと思います。それでそれを裏付けるかのように、検証に使ったストロボの発光面が溶けてましたw

けっこうな温度になるんですねぇ・・・・。最初に書いた「焦げ臭い」とか「煙が出る」というのはけっこう頻発しているのかも知れません。

左が通常、右が検証用に使ったストロボです。うっすら黄色くなっているのはどうやら「焦げ」らしい・・・。ちなみにこのストロボはこの検証後にいつも通り使いましたが使えました。

●まとめ

・フル発光で連写なんてまずやらないのでこの検証は参考程度。

・光量が必要な連続撮影するような場合は、ストロボの出力を1/2や1/4にし、ストロボの数を増やすほうがローリスク。

・GN56のクリップオンストロボのフルパワーはあくまで「余力」であって、1/4、もしくは1/2あたりを常用域とするのがスマート。

この検証を夏場にやるとまた違う結果というか、もっと面白いかも。

ご参考まで。

(ワークショップの告知)

どうも今回のワークショップはお申し込み者数が渋めです。

希望者が多いときは断るくらいに集まりますが、そうじゃないときはほんと来ないw

この現象はどこの何と何に相関関係があるのか、統計的に調べてみたい。今週中に当事務所の規定数に達しない場合は久しぶりに卒業生向けのイベント(これはこれで突然のことなので卒業生の皆さんにとっては迷惑かも知れないのだけど・・・)にしちゃおうかな?とも考えてます。

ご興味のある方はお早めに。




ワークショップの案内と補足

まずはワークショップの案内から。

次回開催日が決定しました。2/21(土)です。

  • 日程:2/21(土)
  • 時刻:14:00~17:00(延長の可能性アリ)
  • 場所:UNPLUGGED STUDIO Shibuya
  • 費用:22,000円(税込み)
  • 定員:5名(定員に満たなくても募集を締め切る場合があります)
  • ※終了後は希望者がいれば「懇親会」と称して飲み会を開催します(費用は単純にワリカンです)。

内容についてはみなさんご存知かと思いますが、下記でご確認ください。

ワークショップのご案内

ちなみにですが、ここのところ申し込みが以前より増えておりますので参加ご希望の方はお早めに(かといって殺到するようなこともありませんがw)。

それでいくつか補足ネタを。

まずは先日書きました「光源のサイズ」についてですが、大きな光源の使用例として「集合写真」があります。

こちらは70inchのホワイトアンブレラを使っている例です。大きな光源は光が柔らかくなりますが、均一な光質で広い範囲をカバーできるというわけです。ただ、70インチあればどんな集合写真でも撮れるかと言われると、それまた違います。必要であれば二本使って両サイドから照射する場合もあります。このあたりは好みや経験則で決めるしかないです。「これが正解」ということはありません。
(フォトグラファー:野崎祐子、協力:LOVE☆HOPダンススクール

それともう一つ。先日のワークショップでご質問頂いたポートレートの背景について。

こちらのモデルさんの背景が「グレー」になっているのがわかると思います。

それでこれは白背景の前で撮っているのですが(F5.6、1/125、ISO100)、白背景でも背景をグレーにしたい場合、背景と被写体の位置を離せばいいのです。

逆に背景に被写体を近づけると当然白背景なので白くなります。

これは逆二乗の法則の応用で、遠くなるほど光が弱くなる=暗くなる、という理屈の応用です。他に明るい背景を暗く、もしくは色濃くしたい場合も同様です。基本的なことですが、こうしたことの応用がライティングテクニックということです。

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いささか雑多な内容になりましたがご参考まで。

ひとまず。




コラム:今年のマイブーム

あっというまに今年も終わります。

あまりというか後半ほとんど当サイトの更新が滞りましたな。いろいろやろうと思いながら手つかずに終わったものもあり、これはこれで来年ボチボチやろうかと思ってます。

それで昨年は「今年一番使ったライティング」について書きました。今年については後半からマイブームになったライティングをご紹介。

まず、「天井バウンス」。

スタジオの天井高が2.4mしかありませんのでソフトボックスを使ったトップライトとか、俯瞰撮影的なことがなかなかできません。ただ、ワークショップで参加者からの質問をきっかけに「あら?天井バウンス使えるわ♪」ということでここのところ多用しています。

説明するほどでもないですが、ストロボの高さで光源のサイズを変えられるので割と簡単に大きな光源作れたりもします。それで最大のメリットは撮影アングルの自由度が上がるので、商品撮影や人物撮影でもライティングの位置を気にしなくてすみます。

当然、大きな被写体なんかもカバーできるので、大型の商品撮影なんかでも使いました。

そして次に、40cm四方の小さいソフトボックス。

小さいソフトボックスのウリは狭いスペースでも使えることですが、そもそもソフトボックスの特徴は光の「指向性」で、小物なんかの黒バック潰しに使いやすいんです。

もともと、黒バック潰しをするときはグリッドを使って光の指向性をコントロールしてましたがやはり被写体表面に当たる光質が硬すぎて気に入らなかったのですが、このソフトボックスだと小さい分、大きなソフトボックスよりも光が拡散せず、指向性を保てるので使い勝手がいいわけです。

来年は天井バウンスとこの小さなソフトボックスが割と使用頻度高くなりそうな気がしています。

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そういえばワークショップの募集は継続中です。ただ、すでにお申し込み頂いている人数が当事務所の規定数に達していますので開催予定です。

すなわち、残りわずかということです。そもそも5名が定員なので、残数については想像にお任せしますw

来年は新たな企画をしてみたり、いろいろやりたいと思っています(と、昨年も言ってたような・・・(苦笑))。

なにはともあれ皆さん良いお年をお迎えください!

 




ワークショップの告知と小ネタ

さて、今回はワークショップの告知と小ネタです。

次回、ワークショップは来年の1月24日(土)を予定しています。開催概要はこちらでご確認ください。開始時間は14時を予定しています。

  • 日程:1/24(土)
  • 時刻:14:00~17:00(延長の可能性アリ)
  • 場所:UNPLUGGED STUDIO Shibuya
  • 費用:22,000円(税込み)
  • 定員:5名(定員に満たなくても募集を締め切る場合があります)
  • ※終了後は希望者がいれば「懇親会」と称して飲み会を開催します(費用は単純にワリカンです)。

内容についてはみなさんご存知かと思いますが、下記でご確認ください。

ワークショップのご案内

ちなみにです毎回カリキュラムの修正をしているので、若干記載の内容と違う場合がありますので。

ご興味のある方はお早めにご連絡ください。

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さて、小ネタ、です。小ネタと言っても割と重要なポイントです。ならば1つのトピックスとして取り上げるべきとも思うのですが、これが紙面の制限と言いますか、面倒なのでシンプルに、あまり深掘りしない感じで説明します。

それで何かというとストロボ光と自然光のミックス光での撮影です。これは時折質問頂くのですが、けっこうドツボにはまる方もいるようです。ただ、常日頃言い続けてますが、絞り、シャッタースピード、ISO感度、ストロボ光量、この4つの相関関係でオフカメラストロボの設定は決めます。これ以外に何もないです。

端的には以下のチャートに集約されています。

 

それで、前述したストロボ光と自然光の下で撮影した場合、よく外光が暗くなるというものです。特に窓越しの光がつぶれてしまうことが多いようです。

●F5.6、1/125、ISO200

これは撮影した時間帯のせいで窓の外が暗いのですが、やはり窓の外を明るくする場合どうするか?分かるとあっさりわかるのですが、なかなか気付かない部分です。

ちなみに絞りとストロボの光量は一定です。

●F5.6、1/15、ISO200

こちらはシャッタースピードを1/15に変えた例です。1/125から3段分明るくなってます。全体も明るくなりますが明らかに窓の外が明るくなっているのが分かると思います。チャートのシャッタースピードのところに「環境光をコントロール」というのはそういう意味です。

さらに、今度はシャッタースピードとISO感度も変えてみます。

●F5.6、1/60、ISO400

さて、どうでしょうか?上記2つの露出は同じです(※理論上ね)。これが前述した4つのパラメーターの組み合わせである、ということになります。

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このあたりについてはもっと深掘りして解説したいところですが、これがけっこう面倒なんですwこの辺は小手先のテクニックと言うよりも原理原則をがっちり理解してないとなかなかたどり着けない部分ですし、それを一から文章で説明するのは労力がかなり必要、ということです。

ただ、以前からワークショップでやらないとならないと思いつつ、一度試しに入れたのですが時間の制約もあってなかなか正式にカリキュラムに入れられない「隠れたツボ」です。

ご参考まで。。。